永遠のライバル「浦和VS大宮」を徹底的に比較してみた
さすが商都の大宮、商品販売額は断然上!
人が集まれば町も栄える。そこで各区の事業所数(卸売業・小売業)、従業員数、年間商品販売額を一覧にしてみた。2007年のデータなので少々古いが、大宮は浦和の約3倍の売り上げ規模がある。
上の表でもみてわかるとおり、旧浦和市もそれなりに店はある。そこで「全国大型小売店総覧2015年版」(東洋経済新報社)から店舗面積1万平方メートル以上の大規模店をピックアップしてみた。
浦和駅西口の伊勢丹は、新宿店に次ぐ全国2番目の売上がある。また東口に2007年9月に開業したパルコは、広島店に迫る売上規模に成長した。
なお、浦和区の「ビバモールさいたま新都心」は2014年12月にオープンしたばかりで、諸統計のデータには反映されていない。そしてJR東日本は浦和駅にアトレを建設している。完成が楽しみだ。
商業地としてのパワーは大宮の方がずっと上だ。1980年代前半までは東口の方が圧倒的に賑わっていたが、今や立場は逆転し、西口の方が活気にあふれる。
大宮は大型商業施設が集積するだけでなく、独自の文化を育む土壌がある。大宮駅東口から氷川神社へ向かう通りには美容室や古着屋が集まる。原宿並みに美容院の激戦区で、密集度では日本一とマスコミに取り上げられたこともあるという。
戦後日本の雰囲気が今に残る東口だが、再開発が進めば本来のポテンシャルを発揮できることだろう。