ドラッグストア「ザグザグ」は、なぜユニークなアニメCMを作りづけるのか?
ドラッグストアのテレビCMといえば優香さんや山口もえさんが出演したマツモトキヨシなどが懐かしい。
一方、岡山・香川・広島の3県で放送されているドラッグストアチェーン「ザグザグ」のCMは、地元ではこれに負けず劣らず有名だ。
イラストにした理由「当時はアニメ調のCMが少なかったから」
岡山を拠点に7県で128店舗を展開するザグザグ。正社員比率が高く接客力があり、品揃えが豊富で、しかもバラエティ要素が強いという特徴がある。
そのCMはユニークなオリジナルアニメ。短い尺の中で、少女漫画チックなキャラが掛け合いを繰り広げ、最後は「ちょっと気になる、ザグザグ♪」のサウンドロゴで締めくくられる。いずれも分かりやすくて記憶に残る。
アニメCMを採用した理由について、同社の販促企画チームの担当者は次のように語る。
「テレビCMを開始したのは2003年秋ごろです。当時はアニメ調のCMが少なく、目立ちそうだったので採用を決めました」
【ザグザグTVCM】 96.プリマヴィスタ 壁ドン篇(YouTubeより)
少女漫画風のタッチのイラストを描いているのは、岡山在住の山吹あららさん。書籍や雑誌などで幅広く活躍、朝日新聞(中国地方版)で掲載中の「旅ぶら」のイラストもこの人の作品だ。
「プリマヴィスタ 壁ドン編」という回があるが、この作品に取り組んだときのエピソードについて彼女は、フェイスブックで次のように振り返る。
「壁ドンって昔から少女マンガにはあった表現ですが、今なぜか流行ってますね。
ためしに夫にやってもらったら、少女の気持ちが蘇りました(笑)」
「もんげー!!!」と叫ぶサラリーマンキャラも登場
テレビCM新作は月2本程度のペースでリリース。モットーは「説明よりインパクト」「伝えるべき内容はできるだけシンプルに」だそう。
確かに背景もキャラの動きもシンプルだ。意地悪な見方をすればあっさりしているのだが、ストーリーと商品説明がしっかりしており、表現にムダがない。「見せたいものだけをちゃんと見せる」につながっている。
サラリーマンキャラに「もんげー!!!」と言わせたり、ある意味自由。ちなみに過去のCMで最も反響が大きかったのは、「東京篇」と「メール会員青春篇」だったそうだ。
【ザグザグTVCM】88.正官庄 おすすめズラ篇(YouTubeより)
【ザグザグTVCM】12.東京篇(YouTubeより)
【ザグザグTVCM】39 メール会員青春篇(YouTubeより)
これほど巧みなコンテンツを連日見たら、岡山・広島・香川の各県民がザグザグファンになってしまうのも無理はない。
ザグザグのCMたまにくっそ面白いのあるから好き
— せう (@hutotomomo) 2014, 8月 16
@ksaaka323 @gaaay_f
ばーりありがたい!(笑)ザグザグの雰囲気めっちゃ好きやねん!(笑)ひまわりとかコスモスよりザグ!(笑)
— nikamao?みんなの太陽パァ (@LoveLike_2) 2015, 2月 11
グロップのCMとザグザグの歌とデオデオの歌とおーくんの天気予報の歌は意外と歌える。 #岡山あるある
— 岡山大好き@相互フォロー支援 (@okayama_sogo) 2015, 2月 6
過去のテレビCMはすべて公式サイトの「CM・お楽しみ」ページに掲載されている。このほか店内BGMや壁紙などのコーナーもあり、客を楽しませる精神にあふれている。