「うるさい隣人を静かにさせた、私の交渉方法教えます」(大阪府・30代女性)
前回に続き、テーマは「騒音」だ。
これまでの例からもわかる通り、トラブルの当事者に直接交渉するのはかなり勇気がいる。相手によっては、事態をこじらすこともあるので、「管理会社や自治体を通じて注意すべき」という人も多い。そんな中、大阪府のU子さん(30代・専業主婦)はうまく相手と交渉し、騒音をなくすことに成功した。
昼夜逆転の相手にイライラ...
マンションに住んでおります。
困ったのは、上の階の方です。どうやら職業上、日夜逆転の生活を送っておられるらしく、夜中にさまざまな音を立てるものですから、私は睡眠を阻害されておりました......。
別に相手も大騒ぎをされているわけではないのですが、物を落とす音やテレビの音など、トビラの開け閉めの時に発する音など、一時になるとちょっとした音まで気になってしまい、熟睡できなくなってしまいました。
そんな生活を送っているうち、神経が過敏になってしまい、ちょっとしたことでもイライラ。昼間、上の階の方が留守の時も含め、一日中ピリピリした気分が続いて、つい家族や友人に八つ当たり......このままではいけない......でもどうしたら......。そう考えると、精神的に、さらに落ち込んでいくばかりでした。
こちらが下手に出ることが一番
上の階の方に苦情を言うしかないのだろうか、とは早くから思っていましたが、あまりお付き合いもない方ですし、言った結果、余計に状況が悪くなったら、と思うと、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
ところがある日、たまたまその方とばったり顔を合わせました。言うしかない。決意しました。ですが、どう伝えたものか......。私は考え考え、こう切り出しました。
「実は私、どうにも神経質すぎて困っていまして......」
相手を責めるのではなく、あくまで自分が神経質なのが悪く、ただそのせいでちょっとした音でも起きてしまう、ということを、できるかぎり自分に落ち度がある、というスタンスで話しました。
「ああ、それは大変ですね......」
幸い、私の言いたかったことは相手に伝わったようです。それからというものの、その方も私を気遣ってくださり、できるだけ音を立てないようにしてくださるようになりました。
私の方も、過敏気味だった神経がだんだんと落ち着き、ようやく快適に眠れるようになりました。我ながら良い伝え方ができた――そう思っております。
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