「ラーメン一杯に払える値段」の全国平均、「802円」だった! それ以上は高すぎ!?
「安い、早い、うまい」――この3拍子が揃うフードといえばラーメンを置いてほかにないだろう。カレーに並ぶ日本の国民食といっていい。
しかし特に最近では、特別メニューやトッピングの追加次第で、「安い」とは言えなくなっているケースも見受けられる。材料費等がかかれば値段が上がるのもやむを得ないことだが、いつまでも庶民の食べ物であってほしいと願うのは、ラーメン党だけではないだろう。
「上限800円まで」で58.9%
Jタウンネットは2014年11月5日から2015年1月13日までの70日間、「ラーメン一杯に払える値段の上限は?」というテーマでアンケートを実施したところ、3015名の方に投票いただいた。
選択肢は、「500円まで」「600円まで」「700円まで」「800円まで」「900円まで」「1000円まで」「1200円まで」「1500円まで」「2000円まで」「いくらでもOK」の10個。その全国の結果を集計したのが下の円グラフだ。
もっとも多く支持を集めたのが「800円まで」の22.9%。「700円まで」が僅差の20.5%で続き、「600円まで」が15.5%だった。上限600~800円に投票した人の割合は58.9%に達する。
「いくらでもOK」を除く9選択肢の上限金額×得票数の合計を人数分で割った平均は、802円だった。高い値段の選択肢が平均値を押し上げているものの、800円前後が一つの目安になるとみていいだろう。
ラーメンの上限金額が低いのは北九州
先述の平均を県別に算出し、金額を6つのゾーンに分けて全国マップで色分けした。青が濃くなるほど全国平均の802円より低くなり、反対に赤が濃くなるほど高くなる。
赤(=平均より高い)は日本海側の県に多いほか、東京や埼玉、愛知といった大都市圏が含まれる。1位は沖縄の941円で、2位が奈良の939円、3位が島根の900円、4位が秋田の880円、5位が徳島の871円だった。
本土と異なる食文化の沖縄はラーメン不毛の地といわれてきたが、本土から進出したチェーン店も増えて出している。それでも庶民の麺料理は沖縄そばが主流で、ラーメンは「ちょっと高い食べ物」という位置づけなのかもしれない。
青(=平均より低い)で目立つのは北九州だ。47位が大分で629円、46位が佐賀の640円、45位が福岡の664円、44位が福井の667円、43位が熊本の716円。
このうち福岡はいわずとしれた激安ラーメン地帯で、「替え玉」発祥の地でもある。昨年までは「1杯100円」という店まであった(参照:福岡の100円ラーメン「勝龍軒」営業終了、閉店後も「最後のあいさつを...」と人絶えず)。関東在住の北九州人に聞いた話だが、近所に博多ラーメン出店のニュースに接して店を訪れたところ、値段の高いことに嘆息したという。
県別の平均金額は以下のとおり。
【「ラーメン一杯に払える値段」、福岡県民は日本最安レベルだったに続く】
※1月17日(土)公開予定。