蚊に「食われる」県と「かまれる」県の境界線を調査してみた
「かまれる」は滋賀~山口。四国・九州は接戦
では、「かまれる」はどうか。
こちらは、東日本にはほとんど分布が見られない。図にもある山形のほか、群馬がやや多いのが目立つ程度だ。
これまでのJタウン研究所が行った「東西」の文化差モノの調査では、だいたい愛知あたりから両者が肉薄する傾向が見られるが、「かまれる」は愛知でも13.0%止まり。滋賀あたりでようやく20%台のところが出てくる。
関西では確かに強いものの、上述の通り大阪で「食われる」に先んじられたように、その地位は盤石ではなく、関西=かまれるとは、必ずしも言い難いのが実情だ。
むしろ強いのは中国地方だ。岡山県こそ少数派だが、山陰・山陽を問わず「かまれる」派が根付いている。また四国では、香川県が最大の「かまれる」県だ。「食われる」県の徳島が関西文化の影響が強いのに対し、香川は広島・岡山エリアとの交流が深いことは考慮に値する。