電車内での食事はマナー違反? 都道府県別調査は意外な結果に...
栃木でアリが多いのは駅弁発祥地だから?
「アリ」の多かった地域をもう少し細かく見ていこう。
「東北」はアリが58.7%を占めた。東北といえば、日本有数の駅弁激戦区だ。とりわけ仙台は50種類以上の駅弁が販売され、その数日本一といわれる。
東北本線の通る「栃木」は、関東で唯一アリが過半数を占める。そういえば駅弁の元祖は宇都宮駅という説がある(参照:7月16日は「駅弁記念日」、4月10日も「駅弁の日」...なぜ2つも記念日が?)。
北陸本線を走る特急「サンダーバード」と「しらさぎ」は、今年9月末まで車内販売を実施していた。利用者から廃止を惜しむ声が挙がったのは記憶に新しい。富山や福井で「アリ」の得票率が高かったことと関係がありそうだ。
なんと、今月半ばでサンダーバードの車内販売が廃止になるという。
スジャータアイスが買えなくなってしまう!
ということで、あまり欲しくないけど買う。 pic.twitter.com/EzqQBDCNkp
— Kyosaku (@Kyosaku_I) 2014, 9月 1
苦境の「車内ワゴン販売」に未来はあるか https://t.co/vGqQrf7bHE サンダーバードの車内販売で明治アーモンドを買っ(てもらっ)て食べるのが好きだった。もうできないんだなあ。でも俺駅弁は車販ではなく駅で買う派だから車販廃止をとやかく言えない...
— おばたちょ(12/7MMH玉蟻まで禁煙) (@obatatcho) 2014, 12月 3
東西に長い静岡は産物が豊富で、三島・沼津の「港あじ鮨」、静岡の「慶喜弁当」、浜松の「うなぎめし」などおいしい駅弁が多い。ここからは仮説になるが、静岡は東海道の宿場町として発展した地域。旅人がご当地グルメを食べるのに寛容なところがあるのかも。
三重に至っては「アリ」が100%に達する。昨年3月に運行を開始した観光特急「しまかぜ」は、伊勢と大阪・京都・名古屋の3都市を結び、増発するほどの盛況ぶりだという。そのカフェ車両で提供する料理は食堂車黄金期を思わせる。
ちなみに、特急が停まる近鉄鶴橋駅のホームには、「日本で一番小さなファミリーマート店」がある。YouTubeに投稿されている動画をみると菓子パンやドリンク類などが大量に陳列されている。仮に駅構内や車内での食事を遠慮してくださいと言われても、我慢できない人はいるだろう。
近鉄。日本一小さいファミリーマート! Super Small Convenience store. family mart. Osaka/Japan(YouTubeより)