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IC乗車券の名前って、なんでみんなダジャレなの?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.11.27 19:10
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北九州モノレールを運営する北九州高速鉄道は2014年11月26日、来年秋に導入するICカード式乗車券の愛称を「mono SUGOCA(モノスゴカ)」に決定したと発表した。

その名前の由来は、といえば、JR九州の「SUGOCA(スゴカ)」のモノレール版ということで、「『モノ』スゴカ」......つまりはダジャレである。微妙にうまいのが悔しいところ。北九州高速鉄道は「ICカードで『も』っと『乗(の)』ろう」という意味が込められている――と主張するが、さすがにこれは後付け感が漂う。なお応募総数705件のうち、類似アイデアを含む282件がモノスゴカだったとのこと。

モノスゴカのカードデザイン(北九州高速鉄道・JR九州のプレスリリースより)
モノスゴカのカードデザイン(北九州高速鉄道・JR九州のプレスリリースより)

それにしても、近年各地に誕生しているIC乗車券の名前って、妙に「ダジャレ」が多い気がしないだろうか。

スゴカは「Smart Urban GOing CArd」の略...マジか

そもそも「モノスゴカ」の元であるスゴカだって「Smart Urban GOing CArd」の略称だと言い張っているが、九州地方の方言「すごか」(凄いという意味)に引っかけているのはいうまでもない。2009年3月1日の導入開始は、JRグループでは5番目の導入。
その6日後、3月1日に福岡市交通局が使用を開始したのは「はやかけん」。「は」=速くて、「や」=優しくて(環境や人に)、「か」=快適な、「けん」=券(カード)を博多弁で表現したそうだ。

ICカード「はやかけん」の種類(福岡市交通局の公式サイトより)
ICカード「はやかけん」の種類(福岡市交通局の公式サイトより)

厳密にいうと交通系ではないけれど、福井県福井市の第三セクターまちづくり福井が発行する「ICOUSA(イコウサ)」は、コミュニティバス「すまいる」の利用で使えるICカード。福井弁の「いこうさ」(行こうという意味)を含み、地元ショップでの買い物にも使える

電子マネー「イコウサ」の紹介ページ(ふくいまちなかマルシェの公式サイトより)
電子マネー「イコウサ」の紹介ページ(ふくいまちなかマルシェの公式サイトより)

このほかダジャレカードシリーズ(?)では、富山地方鉄道の「Ecomyca(エコマイカ)」がある。「エコ+マイカード」と、富山弁の「行こまいか(行きましょう)」を引っ掛けたもの。

元凶は「ICOCA」か!?

交通系ICカードの名称に方言を取り入れた元祖といえば、JR西日本が2003年11月にスタートした「ICOCA」だろう。「IC Operating Card」の略称だが、大阪弁の「行こか」に掛けている。

ICOCAカード(タンジェントさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ICOCAカード(タンジェントさん撮影、Wikimedia Commonsより)

この流れはまだまだ続きそうだ。

2014年12月から仙台市交通局で運用が開始される「icsca(イクスカ)」。パッと聞いただけでは方言と関係ない印象を受けるが、「行く」と仙台弁の語尾「すか」を組み合わせている。英語の「イクスカーション(小旅行、遠足:excursion)」という意味も含む。

(ダジャレだけど)スマートなネーミングに見えるが、地元からはこんな声もある。いわく、「仙台弁なら『行くすか』じゃなくて『行ぐすか』だろ!?」

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