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乃木坂・西野七瀬が絶賛する「大阪の水道水」は本当にキレイなのか?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.11.19 07:00
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「水の都」といわれる大阪市。水道水の主水源は淀川だ。流通や交通のインフラとして古代から重要な役割を果たし大阪繁栄の源となったが、上流の滋賀・京都が都市化・工業化するに伴い、水質は20世紀以降大幅に悪化する。

大阪の水道水はキレイやで!

キレイ、イコール、美味しいと言えるのかはさておき、彼女の主張には理由がある。

まず、淀川の上流地域では高度な下水処理をしてから川に流している。

さらに大阪で水道水として供給する際、粒状活性炭やオゾン、微生物を使った「高度浄水処理」を行っている。供給段階でカビ臭はほぼ取り除かれ、カルキ臭もだいぶなくなった。家庭やオフィスの水道管等に問題がある場合はともかく、「十数年前まではまずかったけど、今は普通に飲んでいる」という市民は多い。

市水道局が2007年から2012年の5年間に約200万本を出荷したペットボトル水「ほんまや」は、2011年に国際的な食の品評会「モンドセレクション」の金賞を受賞している。

100%地下水を使用する熊本市のようなミネラル感はないけれど、「まろやかな味がする」といわれる。

なかには、上流の京都の水道水より最新鋭の設備で処理した大阪の方が美味しいだろうと主張するツイートもある。

努力の結晶の大阪の水道にも暗雲が?

ところで、そんな大阪の水道水には間もなくある変化が訪れる。2015年中にも水道事業が民営化される予定なのだ。

公表案によると、市が100%出資する民間企業に2300億円で売却する。民営後は国内外の水道事業に参入し、長年培ったノウハウをビジネスとして活かす。もちろんそこには、上に述べたような「自慢の水道水」を実現した技術も含まれるわけだ。事業効率化もさらに進めて基本料金を100円ほど値下げできると、民営化を推進する橋下徹大阪市長は胸を張る。

一方で、不採算事業が切り捨てられるのでは、など民営化によるマイナスを危惧する声もある。西野さんが愛する大阪の水道水、その味の明日はどっちだ?

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