有名人の「売約済」だらけ! 年末の風物詩「酉の市」が凄かった
「おとりさま」で知られる東京都台東区の鷲神社は、開運招福、商売繁盛を願うお祭り「酉の市」で毎年11月はにぎわう。
2014年の酉の日は、10日(月)と22日(土)の2回。このお祭りは他の寺社でも開催され、新宿の花園神社や府中市の大國魂神社なども大勢の人が訪れる。その中で浅草の鷲神社は江戸時代からの伝統と日本一の人出を誇る。
「浅草駅」が最寄り駅ではないので出かける人は注意
ただし、浅草といっても雷門からは北に約1.6キロ離れている。日暮里駅~錦糸町駅間を走る都営バス08系統に乗って(途中のバス停は東武浅草駅、とうきょうスカイツリー駅入口、押上など)、「竜泉」で降りるのがベターだ。
浅草のお祭りは午前0時から夜の24時までやっている。「今日は天気もいいし、仕事帰りに寄ってみたい」「22日の下見をしたい」という人向けに、Jタウン編集部は早朝の浅草へ向かった。
都営バスを勧めた筆者だが、あえて東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅から歩いて行った。ここで下車したのには訳がある。駅のすぐ近くから屋台が軒を連ね、それが800メートル以上の長さにおよぶと聞き、この目で確認したかったからだ。朝8時過ぎなのでオープンはしていなかったが、どこも営業の準備に入っていた。
南へ歩くこと約12分、目的地へ到着。「鷲神社」と「鷲在山長國寺(酉の寺)」が同じ敷地にあることをはじめて知った。これは神仏習合の名残りか。
来場客の姿はまばらで、熊手を売る露店の店員の方が多かった。一時的に閉めている露店もある。
あちこちにド派手な熊手に目を奪われる。「目立とう精神」はデコトラ、あるいはヤンキーイズムと相通ずるものがあるように感じた。
境内を歩くと、熊手の変遷が一目で分かる「ミュージアム」が設置されていた。昔はもっと質素だった......。
誰でも知っている大企業や芸能プロ、芸能人の「売約済み」の札も。遠くからは威勢のいい「手締め」が聞こえてくる。日本のイベントではよく見られる儀式だが、声の張りといいスピード感といい、やっぱりプロは違うなと感心させられる。
中村勘九郎やユナイテッドアローズ、月亭八方、手塚プロの名前も。
石原慎太郎ご一家、日本テレビ音楽、萬田久子、和泉元彌さんらも。
一通り見て回ったあと、寺と神社をそれぞれ参拝した。
浅草の酉の市と花魁で有名な「吉原」は、歴史的に深いつながりがあるんです→ソープランド街の朝、午前9時。営業開始前の「吉原」を歩いてみた