京都一の謎地名「天使突抜」
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年10月17日放送で「天使突抜」について取り上げていました。
京都には読むのが難しい地名や由来がよくわからない地名が多くあると言われます。
そのなかのひとつ、「天使突抜」という難読な地名があります。
読み方は「てんしつきぬけ」。
JR京都駅の北側、堀川五条あたり一帯が天使突抜といいます。
なぜこんな変わった地名になったのでしょうか。
それには五條天神宮と豊臣秀吉が関係しているというのです。
豊臣秀吉が新しい道を作ったことがきっかけ
五條天神宮は天使突抜1丁目のすぐ近くにあります。
五條天神宮はもともと「天使社」という名前で、そこから地元では天使さんと呼ばれていたそうです。
豊臣秀吉が九州を平定して都に聚楽第を建て、天正14年(1586年)に京都の都市改造計画に着手しました。
そして新しい南北の道を何本か通したのですが、その時に平安時代から広大な境内と鎮守の森だった天使さんの敷地をぶち抜いて道にしたそうです。
天使を突き抜けたことから、秀吉への皮肉を込めて天使突抜となったのです。
さらにこの天使さんは牛若丸が弁慶と出会った場所としても知られています。
地名ひとつから京都の歴史を感じることができて面白いですね。(ライター:ツカダ)