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加茂市長の「小中学生は自転車乗らないで」はやりすぎか

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.10.03 11:17
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かく言う市長も自転車を愛用していた

注目したいのは、上記の文書の中で市長が、自身もかつては自転車を愛用していた、と語っていることだ。

「私も、若い頃は、自転車をこの上なく愛用し、サイクリングを楽しんでおりましたが、当時は、自動車はあまり通らない時代でございました。しかし、自動車がきわめて多く、ひんぱんに通るようになった、現在においては、私はとても危険なので、自転車に乗る気になれず、自転車の運転をやめざるをえなくなっております」

これを読むと、むしろ市長が危険だと感じているのは自転車というより、自転車を取り巻く交通環境だとも読める。

また市長も自転車の全面禁止を唱えているわけではない。先ほどの3項目に続いて、メッセージには以下の項目が記されている。

4 どうしても自転車に乗らなければならないときは、
(1)必ずヘルメットを着用するよう心がけて下さい。
(2)自動車がひんぱんに通る道へは、なるべく出ないように心がけましょう。
(3)先生や保護者の方々の御指導に従って、交通ルールをよく守って下さい。
(4)歩道を通ってもよいことになっているところは、歩道を通って下さい。
(5)暗くなってからの運転は、やめましょう。

真っ当な内容と言っていいだろう。

自転車は便利な乗り物だけれども、特別な場合のほかは自動車と同じ「車両」で、道路交通法とその関連法が適用される。

正しい交通ルールを知らなければ極端な話、歩いていても道路は危険だ。また18歳になればすぐに自動車運転免許を取る人もいる。

市長の「やりすぎ」を批判するのは簡単だが、私たち自身の交通マナー、さらに言えば「車が多すぎる」社会そのもののあり方も含めて問われるテーマではないだろうか。

写真はイメージです(Hiroyuki Takedaさん撮影、Flickrより)
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