激化する駅ビルVSイオンモール戦争と、取り残される商店街

九州新幹線の終点・鹿児島中央駅に連結する駅ビル「アミュプラザ鹿児島」に、店舗面積約5000平方メートルの「プレミアム館」が2014年9月26日にオープンした。核店舗の東急ハンズを含め19店が入居、うち10店舗は県内初出店だ。
隣接する本館も51店が新規または改装。宣伝ポスターには地元出身のモデル竹下玲奈さんとダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが登場している。

影響が大きすぎたイオンモール出店

アミュプラザが新館をつくった理由の１つは「打倒イオンモール」だ。2004年のオープン時、大観覧車を備えた施設の店舗面積は3万3000平方メートルで、当時は県内最大だった。新たなランドマークとして大勢の買物客が押し寄せた。

アミュは渋谷109＋セレクトショップで対抗

対するアミュプラザ。新聞報道などでは「SHIBUYA109KAGOSHIMA」（渋谷109鹿児島）の本館出店が強調されているけれども、目をひくのはむしろアーバンリサーチドアーズやシップス、ジャーナルスタンダードなどセレクトショップの充実ぶり。若者が減ってきていることを考えると、こちらの方がライバルにとって脅威なのではないか。店舗構成がJR東日本系列のルミネに近い（アミュプラザはJR九州系列）。
ニコアンドやABCコスメストアなど、新規出店の中にはイオンモールと被っているショップも一部ある。人気のテナントを集めた結果ある程度同質化するのは当然の成り行きといえるだろう。

新オープンしたクリスピークリームドーナツには大勢の客で行列ができている。

クリスピークリームドーナツの列がえげつないことになってる。 @ アミュプラザ鹿児島 http://t.co/gRCepKAvs6

— そーき (@souki_e) 2014, 9月 26

そして天文館がやばいことに...

気になるのは鹿児島随一の繁華街としての地位を長年保ってきた「天文館商店街」の地盤沈下だ。三越鹿児島店は2009年に閉店し、市内に唯一残ったデパート・山形屋にかつてほどの勢いはない。
シネコンを核とする商業施設「天文館・LAZO表参道」を2012年にオープンさせた商店街は、流出した買い物客の回復に努めているけれども、商業の中心軸は南下を続けている。

天文館が昔のような活気あふれた街に戻ってほしい。

— ゆず 【#脱原発に一票】 (@love_80s_) 2014, 9月 26

天文館シネコン、来月末にも着工／鹿児島市http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=31581　天文館にシネコンねぇ・・・まぁ、アミュとかに客取られてマジでやばいから、これがどう転ぶかだな

— 終身名誉姫川P(はなちゃん) (@hanasuta_bay) 2011, 4月 7