やっぱり岡山の「桃」は凄かった! 今なら東京駅で試食できる
7・8月は桃の収穫の最盛期だ。首都圏で流通している桃は山梨や福島、長野など東日本産が主流で、たいていは赤みを帯びたピンク色をしている。
ところが、桃太郎伝説で有名な岡山市の桃は、他の生産地と違い白っぽい。一玉ずつ袋をかけて栽培しているからで、あたかも箱入り娘のよう。糖度が高くて緻密な味に仕上がり、市場の評価も高い。

おかやま夢白桃(写真はすべて編集部が撮影)
流通量の少ないおかやま白桃だが、2014年8月7・8日の2日間、日本橋口のTIC東京屋外イベントスペースで販売されている。
無料試食もあると知った欲張りな筆者は、夏の旅行客でごった返す東京駅へ向かった。
外国人ビジネスマンも足を止める
TIC東京のある日本橋口は八重洲口の北端に位置し、長距離バスの降車地点になっている。バス利用者の姿が目立つが、最近はビジネスマンも増えている。
屋外イベントスペースは正面ロータリーに面している。販売ブースはそれほど広くはないが、「岡山」ののぼりがあったのですぐに分かった。
テントに近づくと......女性スタッフが岡山弁で道行く人に声をかけていた。岡山産の桃は白いのにスタッフTシャツの色がピンクなのは少々違和感があるものの、販売戦略上はこのほうが有利なのだろう。


約3メートル離れた場所には他県のブースがあり、そこでも桃を売っていたが、明らかに岡山のブースの方が活気づいている。筆者が到着したのは14時30分ごろだが、2品種あるうち「清水白桃」は数パックしか残っていなかった。
外国人ビジネスマンも足を止め試食。

試食用にカットされた桃を見せてもらった。しずくたっぷりでおいしそう。

1個もらってパクリ。首都圏のスーパーで買う桃の中には、たま~に渋みを感じることもあるけれど、これは甘い。さすがに農家が直接持ち込んだだけのことはある。
出荷時は光センサーで基準に適合しているか選別しており、12.5度未満のものは加工に回しているという。なんとも贅沢な話である。
続々と買い物に来る人たちが!
販促活動をしていた農家の方に話を聞いた。
今回販売しているのは「清水白桃」と「おかやま夢白桃」の2種類です。
清水の方は味が緻密で繊維が残りにくく、上品な甘さです。一方の夢白桃は非常に糖度が高く12.5度以上ありますが、若干果肉が固いです。
筆者は最高級品である「清水白桃」を買おうと思っていたが、話を聞いている途中でサラリーマン2・3名がやってきて、
「これだこれ。昨年買おうと思って来たときは、売り切れて買えなかったんだよ。今年はまだ残っているの? よかった~」
と買っていく。そうこうしているうちに清水白桃は目の前で売り切れてしまい、夢白桃も完売目前。
「あのー、取材用に誰か仕込んでませんよね?」と言いたくなるほどの人気ぶりに少々驚いた。
8日は10時から発売を開始する予定で、価格は2個1パックで1000円(税込)。雑な扱いをすると痛みやすい桃だが、プラスチックケース入りなのがうれしい。
明日午前中東京駅に立ち寄る用事のある人は、プレゼント用に買ってみてはいかが。
