大阪では「白色結晶」の落し物が多いらしい
2007年に全面改正された遺失物法によって、警察に届けられた落とし物や忘れ物はインターネットから閲覧できるようになった。傘、現金、かばん類は遺失物の定番だが、一般人には縁のない「ある物」まで登録されている。
その遺失物とは――「白色結晶」。食塩などの物質の可能性はもちろんあるのだが......たとえば西成警察署で保管している、2014年5月31日にタクシーで拾われた「封筒」の中身は、
- 注射器
- 白色結晶
- ポリ袋
どう見ても違法薬物以外の何物でもない。タクシーの運転手さんも、見つけた時にはさぞ困っただろう。中にははっきり「所持禁止物品」と明記されているものもある。
「んなもん、落とすなや!」
思わず、怪しい関西弁で突っ込んでしまいたくなる。
警察署のウェブサイトで検索してみよう
2014年7月7日、大阪市北区に事務所を構える奥村徹弁護士が次の内容をツイッターに投稿したところ、多くの人に知られるようになった。
大阪では「白色結晶」の落とし物が多いようです。警察署に届いてますので取りに行って下さい。 pic.twitter.com/Xm2kk4uO89
— TORU OKUMURA (@okumuraosaka) July 7, 2014
その内容は大阪府警察のウェブサイトでも見ることができる。
![大阪府警察のウェブサイトより](https://cdn.j-town.net/images/2014/quote-only/town20140714osaka_police.jpg)
これに対してネットユーザーは次のようにコメントしている。
場所もなるほどって感じでワロタ
"@okumuraosaka: 大阪では「白色結晶」の落とし物が多いようです。警察署に届いてますので取りに行って下さい。 pic.twitter.com/UKxaM5d1fH"
— 大懸念 (@daikenen) 2014, 7月 7
白色結晶と注射器、流通しすぎです。>RT @okumuraosaka 大阪では「白色結晶」の落とし物が多いようです。警察署に届いてますので取りに行って下さい。 pic.twitter.com/TmGM0qAQcU
— 想 詩拓@文芸サークル「文机」 (@sou_sitaku) 2014, 7月 7
これが本当のネズミ捕り?ワロタ!
"@okumuraosaka: 大阪では「白色結晶」の落とし物が多いようです。警察署に届いてますので取りに行って下さい。 pic.twitter.com/odiBSjDwtl"
— rei_desk (@DeskY777) 2014, 7月 7
所持禁止物(意味深) RT
@okumuraosaka: 大阪では「白色結晶」の落とし物が多いようです。警察署に届いてますので取りに行って下さい。 pic.twitter.com/iU2rh0sHYB
— TDNさんら数人 (@yahyah_yah) 2014, 7月 7
所有者の元に戻ることはないのに...なぜ!?
通常の遺失物の場合、3カ月以内に落とし主が見つからなかったとき、拾った人はその所有権を取得することができる。ところが禁制品の場合、保管期間満了後は国のものになる。要するに落とし主の元へ戻ることはない。
ハンドバッグや封筒と白色結晶の所有者が同じなら、警察に連絡することは自首に等しい。名乗り出る人なんていないはず......と考えるのが普通だが、所有者が別々の可能性はゼロではない。
はっきりしているのは、ここ3カ月以内に、大阪でこれらの品が普通に発見されているということだ。拾得場所の内訳は、大阪市西成区が3件、同北区・中央区・天王寺区が各1件、岸和田市が3件、そして枚方市が1件となっている。