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岐阜・愛知県民は、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」で盆踊りにフィーバーする

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.06.25 19:26
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夏祭りに向けて盆踊りの練習をはじめる時期が到来した。定番といえば「東京音頭」「炭坑節」「河内音頭」「ソーラン節」だが、「マツケンサンバ」や「ドラえもん音頭」といった曲も人気がある。志村けんがテレビ番組で広めた「東村山音頭」のようなご当地音頭を踊るところも多いだろう。最近はご当地キャラ系も台頭している。例えば、愛知県稲沢市の公式マスコットを曲名にした「いなッピー音頭」は2011年に誕生した。

国民的アニメやご当地キャラは流行に左右されにくい面があるけれども、流行歌が盆踊りの曲として長く使われるケースはそうあるものではない。

ところが、アニメ「のうりん」の舞台として知られている岐阜県美濃加茂市の場合、毎年8月半ばに開催される「おん祭MINOKAMO 夏の陣」で、1985年に発売された「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」が定番ナンバーとして使われている。歌っているのは荻野目洋子さんだ。

荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」(Amazonより)
荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」(Amazonより)

29年前のリリースなのに古さを感じない曲の盆踊りは、振り付けこそ単純だが動きは激しい。定番盆踊りのようなまったり感はゼロ。踊り終わったらヘトヘトになる人もいるだろうが、児童からじいちゃん、ばあちゃんまで様々な年代の参加者が輪に踊っているのは感動的だ。ちゃんと和太鼓も叩いているのもいい。

☆おん祭☆美濃加茂市 2010 盆踊り ダンシングヒーロー Bon festival dance 1(YouTubeより)

「ダンシング・ヒーロー」が広まった理由に仮説

ダンシング・ヒーローを盆踊りに使用しているのは美濃加茂市だけでないようで、同県可児市や、愛知県北部の岩倉市・江南市などの盆踊り会場でもかかっているという。

それにしても、いったいなぜダンシング・ヒーロー?

2001年8月20日付のスポーツ報知記事によれば、美濃加茂市が盆踊りにこの曲を採用したのはリリースから6年後、1991年が最初だ。この美濃加茂市から、近隣自治体に伝わっていった――と該当の記事では紹介する。

ところが、1992年の静岡新聞(7月26日付朝刊)には、静岡県湖西市の「湖西まつり」では、外国人労働者や留学生を中心とした地元グループによって盆踊りとともに「ダンシング・ヒーロー」が踊られた、との記述がある。この時期、美濃加茂市では「歌謡曲は盆踊りにふさわしくない」との声があり、いったん同曲を封印している(93年復活)。湖西市のダンシング・ヒーローが、美濃加茂市から直接影響を受けたとは少し考えにくい。

ここで注意を引くのが、美濃加茂市も湖西市も、外国人が多く住む地域であることだ(可児市や岩倉市、江南市も)。1つの仮説だが、90年代初頭、日本的な盆踊りになじめない外国人住民のために、彼らもノリやすい「ダンシング・ヒーロー」盆踊りを広域的にプロモートする動きがあったのでは――。

と、そんな憶測は置くとして、今や中部地方の夏の風物詩となっている「ダンシング・ヒーロー」。美濃加茂市では、2014年8月16日に開催される。

美濃加茂市観光協会のウェブサイトより
美濃加茂市観光協会のウェブサイトより

最後に読者の皆様に質問。

盆踊りに「ダンシング・ヒーロー」、地元で踊ってた?

以下の選択肢から、お答えいただきたい。

結果は、Jタウンネットのシステムで都道府県別に集計する。

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