この自動販売機...自動じゃない?! 隠れた葛飾名物「立石バーガー」を君は知っているか
「外で100円玉入れてくれれば、出しますよ」
店内は省エネ節電中のため薄暗い。東京電力がバンバン値上げしたからなぁ~。経営者の苦労が察せられる。バーガーをはじめ食パンやサンドイッチ、ソフトドリンクなども販売している。
狭いながらもイートインできるスペースもあるけれども、ここで食べてしまっては自動販売機を使う意味がなくなってしまう。ここはぐっと我慢。
右壁面にはボードがあり、客のメッセージやマスコミの名刺が飾られていた。
店の左側は、内部から見ると以下の写真のようになっている。
奥の方にいた店長に「立石バーガー1個ください」と筆者が声をかけた。すると――
「1個でいいの? 100円だよ」
と返事が。予想に違わぬ安さだ。消費税増税前もこの値段だったということは...事実上値下げしたということか。
「じゃあ2個くださ...」と言いかけたところでハッと思い出す。自販機で買わないと来た意味がない! 私は何をやっているのか......。「自販機で買いたいんですが、どうすればいいですか?」と尋ねると、ああ、そういうことねという表情で店長は次のように説明した。
「外で100円玉入れてくれれば、出しますよ」
マヌケなコントみたいだったが、表に出て100円を投入。すると......出てきました! サイズはそんなに大きくないけれども丁寧に包装されている。ここまで説明したら分かるとおり、全自動ではなく店長が手動で出してくれる仕組みだ。
店内のカウンターで食べちゃおうかと考えたが、薄暗い環境だと撮影に苦労しそうだと判断し、自宅に持ち帰ることにした。
開封したバーガーは、ストアなどで売っている100円バーガーっぽい。分厚くはないけれどハンバーグと野菜が挟んであり、ソースとマヨネーズがかかっている。ネットでは「バンズ(パン生地)が固くてパサパサする」という声を多く見かけたけれども、電子レンジで温めたので美味しく食べられた。
この内容で100円は適正だ。買う楽しみを加味するなら十分お買い得といえよう。