つくばとの合併に乗りきれない土浦市民のモヤモヤ心中
約296万人の人口があるのにもかかわらず、茨城県は関東で唯一人口30万人以上の都市がない。よくいえば分散型なのだが、県都水戸市の人口は約27万人にとどまっている。平成の大合併はひと段落したばかりだが、県南では広域合併を実現し、中核市、ゆくゆくは政令指定都市を目指す動きが続いている。
カギを握るのが人口2位のつくば市と、かつて県南の盟主だった土浦市。2014年2月、両市は合併協議をめぐる第1回の勉強会を開いた。つくば市長の熱心な呼びかけに土浦市長が応じた形だ。
「発言は禁止します」って...仕返しされないよね?
土浦とつくばの合併は近隣自治体にとっても他人事ではない。2市が合併した後の吸収合併は何かと不利だからだ。なぜこんな市名を付けたのかと2ちゃんねるで話題になったことのある「つくばみらい市」、かすみがうら市、守谷市、石岡市が勉強会の参加を求めた。これに対しつくばと土浦も参加を容認し、第3回からオブザーバーとして出席している。
もっとも先行する2市は「オブザーバーは傍聴のみで発言は遠慮してほしい」という条件を付けている。つくば市が「上から目線」で優等生ぶりを発揮するのはいいが、土浦市民が無関心なのは懸念材料だ。勉強会、そして住民投票の成り行き次第では......周辺自治体に流れるイズムはヤンキーだけに、怒らせたらコワイかも。