ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
マンガ
読者プレゼント

お湯を入れると絵柄が変わる...!オリジナル湯吞みをプレゼント!

「だぎゃ」「なも」どっちが正しい名古屋弁? えっ、「あの言葉」は元々名古屋弁じゃなかったの...

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2014.05.11 07:07
0

[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年4月23日放送の全力リサーチのコーナーで名古屋弁について取り上げていました。

名古屋の象徴、金のしゃちほこ(Kentaro Ohnoさん撮影、Flickrより)
金のしゃちほこ

「だぎゃ」も「なも」も使わない?

100人の名古屋市民に聞いたところ、「だぎゃ」28人、「なも」1人、「どちらも使わない」71人という結果になりました。

名古屋弁といえば河村たかし名古屋市長ですが、この結果についてどうお考えでしょうか?

「このままではいかんがね~、だんだん東京ばっかになっていくよ。いろんなものやテレビが。あんたらアナウンサーも、まずテレビで使わないかん」とまさかのダメ出しです。

ちなみに河村市長はどちらを使われるかとお聞きすると「だぎゃ、だがねを使うがね。」とのことでした。

信長、秀吉も使った!?名古屋弁400年の歴史

さらに名古屋弁に詳しい人を求めて、名古屋弁研究歴40年著書も多く、ドラマや舞台の名古屋弁指導も行う、名古屋市天白区の東海学園大学人文学部の安田文吉教授にお聞きしました。

安田教授によれば、どちらも正しい名古屋弁とのこと。その違いは、「なも」は上町ことばで商人が使用したもの、「だぎゃ」は下ことばで庶民が使用したもの、「ござる」は武家ことばで、武士使用したものと、身分の違いによって使用する言葉が違っていたようです。江戸時代の名古屋の地図では、広小路を挟んでしっかりエリア分けされていたそうです。

また名古屋弁はすでに織田信長、豊臣秀吉の頃に出来上がっていたとも言われており、徒然草慰草には「信長公が京都へ来てから、都に住む人に名古屋のことばが多く混じるようになった」との記述もあるとのこと。

気づかず使っている名古屋弁に、実は名古屋弁じゃなかった名古屋弁

一方で、名古屋弁と思っていたあの言葉は、実は名古屋弁じゃないことも。机などを「つる」ですが、今は名古屋でしか使われていませんが、江戸時代くらいまでは全国共通だったとのことで、体調が悪い時などに使う「えらい」も、辞書にも載っている全国共通語だそうです。

最後に安田教授は「江戸時代の共通語で、一番たくさん残っているのは名古屋弁。名古屋が江戸時代から変わらないから、名古屋弁も変わらない。人口の変動の少ない名古屋は古くからの言葉が残っている。」とおっしゃっていました。

信長も秀吉も家康も、みんな名古屋弁だったわけですから、江戸時代の公用語は名古屋弁だったと言っても過言ではないのかもしれませんね。愛すべき名古屋弁を積極的に使っていきたいものです。(ライター:神谷祐美)

PAGETOP