消えゆく秘宝館に女性ファン増加中?佐賀・嬉野観光秘宝館「お葬式」が話題に
佐賀県の嬉野温泉からほど近い場所にあった「嬉野観光秘宝館」は、2014年3月31日に惜しまれつつも閉館した。1983年にオープンした当初は年間来館者数約10万人もいたが、ここ数年は4000~6000人と低迷していた。
秘宝といっても金銀財宝が展示されているわけではない。秘宝館のテーマは「性」で、世の営みを立体的に表現した人形や、男女の秘め事をおおらかに描いた春画、日本古来の性器信仰を解説したパネルなどが飾られている。
最盛期には全国で20の秘宝館が営業していたが、現在は栃木県鬼怒川と静岡県熱海の2カ所を残すのみ。

明日で閉館の嬉野観光秘宝館の写真を貼っておきます。
(13年12月撮影) pic.twitter.com/ATjhFSMFyH
— 喫茶店のマッチ (@matchi_cafe) 2014, 3月 30
性の展示施設、メイン層は「女性」!?
2014年4月21日に放送された朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)。閉館前日に同番組が現地を取材したところ、展示物を見て大はしゃぎする多くの女性たちが映し出されていた。
福岡の女子大生8人組が夢中になっているゲームは、ハンドルを回すとモンローと称するマネキンのスカートが風でめくれるというもの。
また「アラビアのエロレンス」「性技の使者 スーハーマン」といった謎の人形を撮影していたのは50代の婦人グループたち。彼女たちはシャッターを押す瞬間「スーハー!」とやたら気合を入れていた。近くの壁には「撮影禁止・場内禁煙」の張り紙があったが、最近は撮影OKになった模様。このゆるさがまたよい。
秘宝館の目玉は31年前に7000万円をかけて製作したという「ハーレム」。15体の人形が性の営みを立体的に表現している。昭和の雰囲気が残る立体物に平成生まれの女子大生たちは興味津々の様子。
秘宝館を見学した若い女性は次のような感想をもらしていた。
(当時の男女の会話を見て)「なんか割と今と言葉遣い変わらないんだよね」
「昔から浮気ってあるんだね」
「(性教育が)乏しいんじゃないですか。少子化少子化って言う割には、ちゃんとした知識を教えないでしょ。なんですかね? どうしたらいいのかな?と思います」
お別れの会は大盛り上がり
4月20日、閉館した秘宝館で「お葬式」という名のお別れイベントが開催され、多くのファンが押し寄せた。トークライブ終了後は展示物のオークションも行われた。
昨日の嬉野観光秘宝館で買った「俺の太巻と俺のおいなりさん」、配置が最高にハッピーだな pic.twitter.com/9OPGbGvsh5
— みわ (@zou_da_zou) 2014, 4月 21
先ほど「嬉野観光秘宝館のお葬式」がたくさんの人たちに見送られながら終了しました。誰もいなくなり、もう動くことが無い「ハーレム」を見ていると、さみしい気持ちが込み上げてきます。 pic.twitter.com/PFpAn6Dmfv
— ほいじんが (@garaguda) 2014, 4月 20
嬉野観光秘宝館は明日取り壊されます。そこはかとなく漂う死のニオイ。現存する秘宝館はあと二つ。なくなる前に行かなければ。 pic.twitter.com/D884xyKqcC
— ドミナ (@dominant1214) 2014, 4月 20
ちえちひろ嬉野温泉秘宝館のお葬式グッズその1 『秘宝館パンティ』 pic.twitter.com/hgWfCXVzzR
— ちえちひろ (@chiechihiro1) 2014, 4月 17
今朝 嬉野の秘宝館に重機が沢山搬入されてたから今日から解体作業するんやろな。
しかし チンポとマンコは永遠に不滅です??
— 圧死@泥酔 (@gimmenicetime) 2014, 4月 21