河村市長「名古屋城天守閣を木造建築に!」→市民の支持たったの15%
2014.04.15 18:44
河村市長は木造建築至上主義
本丸御殿が完成すれば、これで戦災によって失われた主要建築物の再建もひと段落――と思いきや、現状に不満を持っている人物がいる。河村たかし名古屋市長だ。
実は天守閣は、元の木造ではなく鉄筋コンクリートで再建されている。外観は再現しているものの、「日本三名城」と言われたかつての姿を完全に取り戻しているとは言いにくい側面が、確かにある。
市長は2009年の定例記者会見で「天守閣を木造で再建する」という考えを明らかにし、マニフェストの1つに掲げている。
再建中の本丸御殿に木造天守閣がマッチするのは確かだが、問題はその工費。総額で300億円を超え、しかも国内で材料を全部調達するのは困難と言われている。同じものを目指してもどこかで食い違いが生じてしまう可能性は高い。しかも定期的に改修=メンテナンスを行わなければならない。姫路城の「平成の大改修」は約28億円の費用がかかり、工期は約5年だ。