最近やけに大人気「武蔵小杉」...いったい何がいいの?
武蔵小杉は川崎市のヘソ
東京都と横浜市に挟まれた川崎市は、全国の政令指定都市の中でも高い人口増加率を誇る。南東から北西に細長く伸びた形をしており、古くから賑わう川崎駅周辺と、新興住宅地が連なる溝の口・新百合ヶ丘駅周辺は、雰囲気が大きく異なる。
両地域を結びつける市営地下鉄構想が1960年代からあったけれども、「その役割はJR南武線で十分ではないか」という声は根強く、昨年春に計画は事実上断念された。
「武蔵小杉」は両地域のほぼ中間点にあたり、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線が乗り入れる。川崎のヘソに当たる場所で鉄道網が充実している――この立地を市が見逃すはずはなく、現在「第三都心」と位置付けて開発に力を入れている。