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北九州の成人式が超絶ド派手になった意外な歴史

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.02.04 18:36
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花魁風衣装は200万円なり

これらの衣装を手かげているのは貸衣装の「みやび」だ。店の和装デザイナーによると、約10年前、店に現れた男性2人組が「僕たち、『金さん銀さん』で成人式に行きたいんですけど」とオーダーしたのがキッカケだった。

彼らは店が用意した金と銀の袴衣装を着て成人式に参加した。するとそれを見た1つ下の後輩たちが「先輩のを見たんですけどすごく良かった」といって、どんどん店を訪ねてくるようになった。

派手な衣装を望む北九州の若者はみやびを訪れ、その数は累計で1万人以上に達する。こうした現象について、先ほどの和装デザイナーは次のように分析する。

「北九州の成人式は、『成人式』じゃなくて『成人祭』といって、お祭りなんですよね。普段はマジメな子たちも、お祭りだからそのときだけ弾けようみたいな、そういうのがあります」

そして成人式当日の朝3時。みやびのスタッフ70人が総出で、600人以上の着つけとヘアメイクを行う。ある男性は気志團みたいなヤンキーヘアーにして、毛の色をカラフルに染めている。同じような人がわんさか集まっているのだ。衣装を身に着けた新成人は、中学校単位のチームで記念撮影を行った。

番組スタッフは、成人式会場で異彩を放っていた人に衣装代を尋ねた。3人組男性は合計120万円、ある女性は1人分で200万円もしたと告白。

普段はマジメそうなスーツ姿の男たちもいた。彼らにもマイクが向けられたが、意図的に発せられたと思われるバイクの爆音にかき消された。

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