ふなっしーの右腕は、無名時代から支えてきた「美人女社長」
ブレイク中のご当地キャラ「ふなっしー」の「右腕」川上愛子さんが、トーク番組「夏目と右腕」(テレビ朝日系)2014年1月18日放送に出演した。
「夏目と右腕」は、今をときめく張本人ではなく、その右腕の人にスポットライトを当て、右腕からみた著名人の実像に迫る番組だ。
ふなっしーとの出会いはSNS
彼女はネイルサロン「Coeur Beauty」と、ふなっしー公認のオフィシャルグッズを手がける「Selapin」を経営する。イベント会場でもふなっしーのサポートをしており、その姿はまるでマネジャーのようだ。
川上さんがふなっしーと知り合ったのは一昨年のこと。友人からSNSで「なんか変なのがいる」と教えてもらった川上さんは、自腹でイベントに行っては追い返されるふなっしーに興味をもち、声をかけた。
「美容の方でいろいろ商品を出していたので、(グッズを)ちょっと出してあげたら、(ふなっしーの)交通費の足しになるかなと思って声をかけたんですよ」
ふなっしーは「まぁちょっと、嬉しかったなっしな。(本格的な)ふなっしーグッズが初めてできるというので」と快諾。ネイルシールを15枚ほど刷って会場に持っていったところ、これが予想外の人気だった。それまで会場で販売していたグッズは全てふなっしーの手作りで、売れ残りもあった。
「当時は自分で缶バッジとか作ったり、iPhoneケースを作って販売してたなっしー。だいたい1回のイベントで100個くらい作って、20個売れたら万々歳だったなっしなー」
それからは、「せっかくファンが足を運んでくれるのだから、買えないっていうことだけはないようにしよう」と、川上さんとふなっしーが話し合って展開するようになった。
荷物運搬用台車の移動は「梨出荷」
番組スタッフは、昨年12月に岐阜市で開催されたご当地キャラのイベント「ゆるクリ2013」に同行した。グッズ販売ブースでスタッフに説明したり、ファンからのプレゼントを管理したり、ふなっしーを荷物運搬用のカゴ台車に乗せて移動させたりと、川上さんは会場を縦横無尽に動き回る。
「頼まれたわけじゃないんですけど、混乱するときが多いので。ふなっしーはステージに出ているじゃないですか。裏で何か決められる人がいないとダメで、それでよく裏にいるようになった」
台車での移動は川上さんいわく「梨出荷」。ふなっしーは「快適なっしーな」と大喜びだ。徒歩移動だとファンに触られへこんでしまう可能性があるため、川上さんの要望で取り入れられた。
ふなっしーの夢を実現させるため奔走
ふなっしーは、東日本大震災の被災地をファンと一緒に巡るツアーをこれまで2回実施している。旅行会社との折衝から企画、運営まで川上さんが行ったが、ふなっしーの被災地復興の思いを実現させるためだった。
「そんなにがっつり『支援』といっているわけではなく、やれる範囲でやってあげたい。ツアーでみんなで来て、『東北いいところだね』ってまた来てもらえれば、それが一番の復興じゃないかと思うなっしー」
その思いはグッズ製作にも反映されている。人気商品「分身ふなっしー」は、宮城・南三陸町の「南三陸ミシン工房」で製造されている。手作りなので、同じように作っても1つひとつ顔は微妙に異なり、味がある。従業員に工賃を支払い、売り上げの一部は募金されている。このコーディネートも川上さんが行った。
ファンレターは全部読む
普段は陽気に振る舞うふなっしーだが、川上さんは意外な一面を明かした。
「ツイッターとかでもふなっしーって面白いことばかり返しているから、すごく面白くて軽い感じによく見られるんですけど、ファンの方からいただいたお手紙って、いただいたその日に全部読むんですよ、絶対に。そして全部きれいにとってある。本当にやさしいんだなってビックリした」
ふなっしーは番組に出演しなかったが、ビデオレターで川上さんに感謝のメッセージを伝えた。
「(会ったときは)ゴージャス感が漂っていたなっしな。『水商売やっているのかな?』みたいな感じだったなっしな。(話してみたら)すごい気さくで、細かいお金ちょろまかすような感じじゃないなと。まあいいかなと思ったなっしー」
「川上さーん、見てるなっしー。ふなっしー、ようやくテレビに出られるようになったなっしよ。ありがとなっしな。川上さんのおかげなっしー」
川上さんにとっても、ふなっしーは「大事な親友で、キャラさんの世界の中でも唯一の誇り」だそうだ。