オタク地方民はつらいよ! コミケにライブ...でも「数万円なら安い」の声も
「交通費で破産しちゃう」――そう自嘲するのは、地方に暮らすアイドルファンや漫画ファンなどの「オタク」層だ。なにしろ年末年始は年越しライブやファンミーティング、コミケと大イベントが目白押し、しかもその多くが東京などの大都市圏に集中する。
あるツイッターユーザーは、各地から東京までの往復交通費に宿泊費を合算し、「遠征」にかかる総額を概算し、都道府県別に色分けした地図「都道府県版コミケ遠征に必要な金額」を作成した。
あくまで大まかに計算したもので、場所によっては「実際よりも高い」との指摘もあるが、関東以外では軽く万単位の額が吹き飛ぶことが一目でわかる。2013年12月29日に投稿されたこの画像は、3万回以上もリツイートされるなど大きな話題になった。
いつしか「遠征」のことしか考えられず
「そんなに大変なら、わざわざ『遠征』なんてしなくても......」と部外者は思ってしまいがちだが、当人たちに言われせればそれもまた違うという。
地方のアイドルライブなどにたびたび「遠征」している首都圏在住の20代男性も、「それだけの価値があるから行くんですよ。数万円なら安いじゃないですか」と彼らの気持ちを代弁する。
そうした心理を物語るのが、こうした遠征を薬物依存の悪循環になぞらえたコラージュ画像だ。「1度だけ」のつもりで出かけた遠征が、いつしか頻度を増し、気が付けば「遠征のことしか考えられなくなります」。こちらもツイッターで、5000回近くリツイートされている。