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「イヌナキン」の大阪・泉佐野市 「犬税」導入へ前進

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.12.29 14:04
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家庭で飼われている犬に税金を課す「犬税」が、大阪府泉佐野市で導入される見込みだ。12月20日に行われた市議会で、有識者による検討委員会の設置予算を含む一般会計補正予算案が可決された。

年明けに委員会が発足し、課税対象や税額、徴収方法などが検討される。条例の制定時期は未定だが、早期の導入を目指す。

目立つフン放置に踏ん切り

11月の記者会見で、すでに市長が犬1匹当たりの税額を1000円から2000円程度で検討していることを明らかにしていた。

市の環境衛生課によると、現在約5300匹の飼い犬が登録されているが、道路や公園に放置された犬のフンを除去してほしいという要望が年間30件ほど寄せられるという。

以前は市民が自主的に片づけることが多かったが、近年は市役所に依頼するケースが増えた。昨年1月に施行された環境美化推進条例では、犬のフンを放置した違反者から5000円を徴収することになっていて、環境巡視員が市内を回っている。

しかし、過料徴収を行った実績は12月27日現在1件のみ。一方、巡視員の人件費やフン置き去りを注意するイエローカード代、フン除去にかかる費用の合計は年間約600万円に達する。

地元には「義犬伝説」も

イヌナキン(泉佐野市ウェブサイトより)
イヌナキン(泉佐野市ウェブサイトより)

市が今年11月に実施した市政モニターアンケートによると、巡視員が過料を徴収することについて賛成が81%、反対が6%、犬税の導入については賛成が67%で、反対が20%となっている。

犬フンに関する自由意見には、「マナーが悪い人がいる以上、犬税は当然」と賛成する意見もある一方で、「課税をとると捨て犬が増えるのではないですか?」「犬フンもあるけど猫(野良)フンも多い」といった意見も見受けられる。

泉佐野市のマスコットは、犬にちなんだキャラクター「イヌナキン」だ。名前の由来となった犬鳴山は市内にある七宝瀧寺の山号で、体を張って主人を大蛇から守った義犬伝説で知られる。

キャラクターは、犬鳴山の義犬伝説主人公の末裔で、超自然的な力を得るために犬鳴山で修業中という設定だ。一般公募で選ばれた3作品を参考に、漫画家のゆでたまごさんが作画し、今年の2月にお披露目された。

まちの活性課によると、イヌナキンと犬税導入に関する論議について、特に関連はないという。

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