主婦「めろめろ」、美少年缶詰の正体
男性キャラが主婦に刺さる
「もえしょくプロジェクト」は元々、静岡県三島市のハイスペックという会社が2010年にスタートさせ、現在はフランチャイズ展開している。プロジェクトのイメージキャラクター・ふじタンもハイスペックが制作し、ヤカグループが兵庫県バージョンを使用している。
ハイスペックが最初に手掛けた擬人化は、富士宮市の名産「虹鱒」の缶詰。普通の絵ではアピールが弱いという理由から「虹鱒を擬人化できないか」というオーダーがあった。
「イケメンキャラで主婦の人気を集めよう! そんな意気込みで募集しました」(ハイスペック・佐野さん)という結果に生まれたキャラが「ニジオ」で、オリーブオイル漬けの「鱒財缶(そんざいかん)」狙っていた主婦層の反応も上々だったという。
プロジェクト名の「もえしょく」は、「萌え食」と「燃え職(人)」をかけている。これまでに約40社が依頼し、応募者は累計で1000人に達する。プロの漫画家が覆面で応募したケースもあったという。
「採用者に連絡をとったところ、名前を聞いてこちらがビックリするケースもありました」(佐野さん)