都内各地に現れた謎の「リアル・インスタグラム」の正体を追う
人気の画像共有アプリ「インスタグラム(Instagram)」。
その特徴といえば、撮影した写真画像に独特の効果を付け加えることができる「フィルター」だ。あえて白黒写真風に変化させたり、セピア調にしてレトロな雰囲気を出したり、ノーマルな写真にさまざまなアクセントが付けられる。あたかもプロが撮影したようなアートな写真になるのだ。
そのインスタグラムを思わせる不思議なアートを見つけた、という報告が2014年11月15日ごろから相次ぎ、多くの人々の注目を集めている。
渋谷にヤバいアートあった pic.twitter.com/ryXfbSOj3c
— あおきかんた (@aokanta) 2014, 11月 15
写真の中には、街路灯にインスタグラムの画面のようなものがくくりつけられている。その画面には、ごていねいにもカラーフィルターが挟まれているようだ。これを通して街を覗けば――まさに、「リアル・インスタグラム」である。
これに対しては、こんなコメントが寄せられている。
「センスあるなw」
「へー art だ。ヤバい。」
「素敵。朝もさっきもここ通ったのに気づかなかった。」
この「リアル・インスタグラム」アートに気付いた人は他にもいたようで、こんな声も寄せられている。
渋谷にinstagramの画面があった pic.twitter.com/Jv4m8AhTmL
— とうふ (@toast_h) 2014, 11月 15
このアートの仕掛け人は、ブラジル出身のアートディレクター・Bruno Ribeiro(@nitchows)さんという人らしい。正式には「Real Life Instagram 」という試みのようだ。アーカイブには最近の作品が掲載されていて、渋谷のほか、新宿など東京の各所でこの「Real Life Instagram」を仕掛けていたことがわかる。また東京以外でも、英国らしき街頭風景が撮られている。
またBrunoさん自身もインスタグラムのアカウントを持っていて、ユニークな視点で切り取られた東京の写真が掲載されている。
現代をスパッと切り取ったような、鮮やかな「Real Life Instagram 」。脱帽!