昭和天皇が好まれたギョーザを再現! 具は「キャベツなど野菜多め」
福井県越前市にある武生公会堂記念館では、2014年10月3日から11月9日まで、「天皇の料理番 秋山徳蔵展」が開催される。同市出身で、28歳で宮内省大膳職厨司長となり、60年近く天皇家と宮中宴席の料理を担当した秋山徳蔵氏の没後40年を記念する企画展だ。
これにあわせて、同市内の料理店「おりょうり京町 萬谷(まんたに)」では、「昭和天皇のある日の昼食、夕食」を提供する。
この料理を監修するのは、秋山徳蔵氏に直接指導を受けた料理人・谷部金次郎さん。当時の資料を元にメニューを作成し、谷部さんのアドバイスを受けながら、萬谷のスタッフが試作品を調理した。和食は、サンマの塩焼き、ギョーザ、奈良漬とタクワンなど。
谷部さんからは、「サンマは中骨はもちろん、小骨まできちんと抜くように」、「ギョーザはキャベツなど野菜を多めに」、「豆はだしを含ませ、火をとおして柔らかく煮込むこと」などの指摘があったそうだ。
昭和天皇は奈良漬をあまり召し上がらなかったが、皇后さまがお好きだったので、タクワンの細切りと一緒にお出ししてみたところ、それ以来好んで召し上がるようになられたという。いつもお二人で食事をとられていたとのこと。
萬谷での提供価格は昼食2000円、夕食3000円(いずれも税別)。事前予約制、座敷利用は別途サービス料が必要。また同市内の鎌仁別荘でも、和食の昼食と夕食を提供する。