「西京高校」「西京銀行」がなぜ山口県に存在するのか
国民の祝日だった2015年2月11日、東京千代田区のJR有楽町駅周辺は大勢の買物客でにぎわっていた。14時30分頃、東京交通会館の前を歩いていた筆者は、数カ所に立てられた幟(のぼり)に目が止まった。
西京高等学校
1階の交通会館マルシェでは、制服&法被姿の高校生男女が商品を販売している。
「京都府西京区からやってきたのかな...。東京の名前が付く場所でセールスするなんて、よく見れば面白い」くらいに筆者は思っていたのが、テーブル上に並ぶ商品を見て驚いた。ふぐの骨せんべいとか、商品がどれも京都っぽくないのである。
よくよく聞くと彼らは山口市にある県立高校で、修学旅行で上京し、体験学習の一環としてマルシェで販売員をしているのだという。
山口が小京都として町おこしをしているのは知っていたが、西京を名乗る学校があるとは――。調べてみれば、「西京」と名の付く施設や銀行、メディア、企業、お店が県内のあちこちにあるではないか。
自治体としての山口市が「西京」で売り出しているわけではないようだが......。下のリストはほんの一例だ。
- 西京スタジアム
- 西京銀行
- サンデー西京(フリーペーパー)
※西京銀行の本店は周南市にある。
