地方出身者あるあるといえる現象のひとつが、高校卒業と同時に生まれ育った地域を離れ、大都市の大学に進学、大学卒業後もそのまま就職し、地元に戻らないというパターンだろう。典型的な地方の若年人材流出の構図で、これだけが理由というわけではないが、人口減少の一因となっているのは間違いない。記者もこのパターンで、東京で就職し、広島に帰るのは年に数回だ。
この状況をなんとか変えられないかと考えた自治体が取り組んでいるのが、県外の大学(短大、専門学校なども含む)に通う学生に、地元から通えるよう新幹線通学の補助を行う制度だ。特に首都圏に近い地域で見られるようだが、近年広がりを見せている。