大阪人しか読めない「謎の漢字」があるらしい
阪急電鉄のツイッター公式アカウントから、2015年7月15日午前8時過ぎに、次のようなツイートが発信された。「何県民かバレるツイートしろ」というハッシュタグに、投稿されたものだ。
#何県民かバレるツイートしろ
この漢字が正しく認識できる。 pic.twitter.com/hjYhWp3cnj
— 阪急電鉄【公式】 (@hankyu_ex) 2015, 7月 14
すかさずこんな声が返ってきた。
@hankyu_ex 梅田専用の田ですね。
— T Fujikawa (@takeyaf) 2015, 7月 14
「梅田専用の田ですね」という答えだ。さらに下のようなコメントが寄せられている。
@hankyu_ex 梅田。吹田と区別する為でしたっけ?
— Kazuhiro.W (@wackey0918) 2015, 7月 14
@hankyu_ex
あっ、梅田の田だぁ!w
これ、何県民とゆーよりも、阪急沿線民かテツかがバレる、とゆーネタですね。www
— 妖怪逆さ蛍 (@sakasahotaru) 2015, 7月 14
@hankyu_ex 阪急の梅田の田以外にありません。子供の頃に理由を駅員に聞いたよ。いまでも変わらないんだね。
— すっとこどっこいShow (@HigashinadaKobe) 2015, 7月 14
@hankyu_ex ああ、懐かしい。久しぶりに見ました。
— 神戸にゃんた (@kobenyanta) 2015, 7月 15
「いまでも変わらないんだね」「ああ、懐かしい」という感想が多い。「阪急沿線民かテツかがバレる」ネタではないか、という突っ込みも......。
というわけで、正解は――阪急電鉄のツイッター公式アカウントからは、同日9時過ぎに、下のようなツイートが投稿された。
先ほどの謎の漢字は、きっぷや定期券で【梅田】を表示する際の独特の「田」の表記でした。
有人改札時代に、乗降客が非常に多い梅田駅で、正しいきっぷ・定期券を判別しやすいように崩した字体にしていたと聞いています。※他の○田駅との判別 pic.twitter.com/4Ou6hozde1
— 阪急電鉄【公式】 (@hankyu_ex) 2015, 7月 15
「乗降客が非常に多い梅田駅で、正しいきっぷ・定期券を判別しやすいように崩した字体にしていた」ということだ。他の田の付く駅から判別するためだったようだ。
30年前の定期券の写真を投稿する人もいた。貴重な画像である。
@hankyu_ex
私が梅田で働いていた頃の定期券が出てきました。(?^ ^?)
今から30年前のものです......(^^; pic.twitter.com/U3ud324qn3
— まゆみん (@Koguma2728) 2015, 7月 15
さらに同日10時45分に、公式アカウントからはこんな写真付きのツイートも投稿された。
阪急梅田駅の「田」の漢字表記の話題で、部署用のラガールカードを確認してみますと、こちらもちゃんと独特表記になっておりました。
阪神梅田との対比も面白いですね。 pic.twitter.com/DXQgBpoKQ2
— 阪急電鉄【公式】 (@hankyu_ex) 2015, 7月 15
「ラガールカード」とは阪急電鉄が発行するプリペイドカードである。このカードの印字も、田の漢字表記は独特の表記となっている。
阪急電鉄がユニークな社風であることは、田の字の表記の件でよく分かったが、公式アカウントの中の人(社員)もまた相当ユニークそうだ。写真撮影のため、自腹で購入した切符代が経費で落ちるかどうかを気にしていたようだが、経費として認められたかどうか、多くの読者が心配していることだろう。