コロナ禍で急増する「あいまいな喪失」とは。
2023年2月15日
龍谷大学 学長室(広報)
コロナ禍で急増する「あいまいな喪失」とは。
学校行事の中止、認知症、死別…日常の「失う」との向き合い方 〜龍谷大学が、社会的孤立回復支援研究センターを開設〜
コロナ禍で、私たちの日常は大きく変化しました。これまでの慣習や生活・ビジネス環境が一変し、デジタル化の加速など良い面もあれば、いつまでも収束せぬ不安や孤独、閉塞感など、さまざまな負の側面ももたらしています。
愛する人や大切な人が亡くなってしまった、経済的困窮で自分の居場所や仕事を手放してしまったといった完全に「失ってしまったもの=喪失」があるなか、気づかないうちに消えたもの、存在はしているが失ったように感じることも多くあります。そのように何を失ったのかがはっきりしない「あいまいな喪失」は、現在の社会状況においてより身近な存在となりました。
本資料では、そうした社会の「喪失」のメカニズムを伝え、行き場のない悲しみやストレスを感じる方を少しでも救えることを願い、「あいまいな喪失理論」の解説から、龍谷大学黒川教授が主催する遺族会「ミトラ」、2022年6月に開設した社会的孤立の研究や支援を目的とする「社会的孤立回復支援研究センター(SIRC)」について紹介いたします。
【目次】
P.3 “さよならのない別れ”と“別れのないさよなら”
P.4 あいまいな喪失に対する6つのガイドライン
P.5 「死」が遠い存在になっている現代、喪失の経験を受け入れる支援活動
・看護師から、研究者の道へ
・遺族会『ミトラ』、悲しみや不安を口にできるように
P.6 望まない「孤独・孤立」への支援が急務
・若者にも広がる孤独・孤立
・現代的課題「社会的孤立」に取り組む研究センター
P.8 社会的孤立回復支援研究センター概要/龍谷大学概要
【執筆】
黒川 雅代子
龍谷大学社会的孤立回復支援研究センター長/短期大学部社会福祉学科教授社会福祉学を研究。主な研究テーマは遺族支援研究。「救急医療における遺族支援のあり方」「新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方の遺族支援」などの論文を執筆したほか、遺族会「ミトラ」、「関西遺族会ネットワーク」の発起人としても活動中。
資料全文については、こちらをご確認下さい。
https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105191/202302142946/_prw_PA1fl_Ow86VZ6d.pdf