2月は「全国生活習慣病予防月間」です!~2023年のテーマは一無(無煙・禁煙)~
Web講演会や生活習慣病予防啓発ポスター(無料)を公開中!
2023年1月31日
一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
毎年2月は、「全国生活習慣病予防月間」です。全国生活習慣病予防月間2023のテーマは当協会の健康標語「一無、二少、三多」より、「一無(無煙・禁煙)」です。
全国生活習慣病予防月間2023公式サイトでは、市民公開講演会のほか、スローガン川柳入賞作品、生活習慣病予防啓発ポスター・リーフレットを公開中です。
市民公開講演会(Web講演会)では、当会理事による講演「たばこに関する新たな問題~環境破壊と新型たばこ~」、「高血圧と喫煙をめぐって」、「たばこと歯周病」、「新たな禁煙治療法~オンライン診療と禁煙アプリ~」4題と、講演会後に行われた総合討論の動画を収載しています。
市民公開講演会の視聴、ポスター・リーフレットのダウンロードは無料です。お気軽にお立ち寄りください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312535-O1-4kc88Agp】
全国生活習慣病予防月間2023
■市民公開講演会(Web講演会)
●公開場所:日本生活習慣病予防協会全国生活習慣病予防協会サイトhttp://www.seikatsusyukanbyo.com/monthly/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312535-O2-42DYWkS6】
●講演会プログラム
講演1 「たばこに関する新たな問題~環境破壊と新型たばこ~」
村松 弘康 先生(中央内科クリニック 院長、東京都医師会たばこ対策委員会アドバイザー)
たばこがどれだけ体に悪いのかという話は、すでに多くの方が一度は耳にされていることでしょう。しかし、医学的研究は日進月歩。年々新たなエビデンスが蓄積されてきています。さらに近年の大きなトピックスとして、加熱式たばこの台頭が挙げられます。加熱式たばこは一般的に「害の少ないたばこ」だと思われ、メーカーからも「有害成分の含有量は従来型たばこの10%程度」というデータが公表されています。ただ、それは「100階から落ちるか10階から落ちるかの違い」とのこと。
そして、最近のトピックは「SDGs」。たばこの生産は貧困国を中心に行われており、収穫にあたる子どもたちが、経皮吸収によるニコチン中毒で死亡することもあるという衝撃的な実態が紹介されます。もちろん、栽培に伴う環境破壊も座視してよい問題ではありません。
講演2 「高血圧と喫煙をめぐって」
齊藤 郁夫 先生(慶応義塾大学 名誉教授)
4,300万人の日本人が患っていると言われる「高血圧」。講演はその高血圧とはどういう病気かという話からスタートします。国内で最も古い高血圧に関する疫学研究は、今からちょうど100年前の1923年に報告されました。その後、米国のフラミンガム研究や我が国の久山町研究など、現在も続けられている疫学研究によって、高血圧とともに「喫煙」が、心血管疾患の重大なリスクファクターであることが明らかになりました。現在のガイドラインでは、高血圧治療に際して禁煙が減塩などとともに修正可能因子として掲げられています。
最近のトピックとして昨年、高血圧治療補助アプリが保険適用されたことを解説。アプリの効果も含めて、高血圧の最新治療と「一無、二少、三多」の関連が語られます。
講演3 「たばこと歯周病」
小林 隆太郎 先生(日本歯科大学 東京短期大学 学長、日本歯科大学 口腔外科 教授)
歯周病を単に「歯の病気」だと思っている人には、ぜひこの動画をご覧になることをお勧めします。「歯のために歯磨きをする」と言っていたのは昔のことで、今では「命を守るために歯を磨く必要がある」とのこと。歯周病がさまざまな疾患のリスクを押し上げていることを示すエビデンスが蓄積されています。講演ではまず、それらの疾患と歯周病との関連が解説されます。続いて歯周病の原因と治療方法の解説へと話は進みます。
たばこもまた歯周病のリスク因子であり、喫煙者は歯周病罹患率が高くて進行も速い、つまり、口の中の老化が進んでしまっていて、その影響はインプラント治療後にも及びます。たばこは直接的に体を蝕み、かつ、歯周病を介して全身に悪影響を及ぼします。
講演4「新たな禁煙治療法~オンライン診療と禁煙アプリ~」
村松 弘康先生(中央内科クリニック 院長、東京都医師会たばこ対策委員会アドバイザー)
オンライン診療はCOVID-19パンデミックにより緊急措置的な意味合いでスタートしました。禁煙治療においては、ニコチン依存状態への治療と、精神的な依存状態への治療を並行して進めることが成功のポイント。これまでのニコチンパッチなどの治療法はニコチン依存症に対する治療であって、精神的な依存状態への治療は手段が限られていました。そこに最近登場したのが禁煙アプリ。「アプリを利用した治療により医療費負担はやや増える。しかし禁煙に成功すればたばこ代がかからなくなるのだから、検討に価する」とのこと。
このほか、たばこはCOVID-19感染リスクと重症化リスクを高めるだけでなく、long COVIDと呼ばれる後遺症のリスクを高めることも明らかになっています。
■共催
一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
https://seikatsusyukanbyo.com/
NPO法人 セルフメディケーション推進協議会
http://www.self-medication.ne.jp/summary/003.php
■協賛
株式会社タニタ https://www.tanita.co.jp/
株式会社明治 https://www.meiji.co.jp/dairies/yogurt/meiji-pa3/
森永乳業株式会社 https://www.morinagamilk.co.jp/
株式会社宮本製作所 https://www.miyamotoss.co.jp/
■後援
厚生労働省、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団、健康日本21推進全国連絡協議会、公益財団法人 8020推進財団、公益財団法人 循環器病研究振興財団、公益社団法人 アルコール健康医学協会、公益財団法人 日本糖尿病財団、一般社団法人 日本サルコペニア・フレイル学会、一般社団法人 日本肥満学会、一般社団法人 日本肥満症予防協会、一般社団法人 日本くすり教育研究所、一般社団法人 日本産業保健師会、特定非営利活動法人 日本人間ドック健診協会、日本健康運動研究所
■一無:無煙・禁煙スローガン川柳優秀作
本年も多くのメディアに取り上げていただき、ご応募数は4年連続で2,000通を超え、本年度は過去最多の約2,300通、約8,000作品となりました。
▶一無:無煙・禁煙スローガン川柳の受賞作はこちら
https://seikatsusyukanbyo.com/monthly/senryu_award2023
▶生活習慣病予防啓発ポスター・リーフレットのダウンロード
https://seikatsusyukanbyo.com/monthly/poster.php
関連情報
■一無、二少、三多とは
生活習慣病は長い時間をかけて進み、病気として自覚しにくいという問題があります。それを防ぐには、日頃の体調、身体の些細な変化など、つねに自分自身の健康に目を向ける必要があります。そして、中高年になってからではなく、若い頃から、適正な生活習慣を獲得し、維持することが大切です。
「一無、二少、三多」は、当協会の名誉会長 池田義雄が1991年に提唱し、当協会が普及啓発に努めています。
https://seikatsusyukanbyo.com/main/yobou/02.php
■一般社団法人日本生活習慣病予防協会とは
当協会は、生活習慣病の一次予防を中心に、その成因、診断、治療、リハビリテーションに関する知識の普及啓発、生活習慣病に関する調査研究を行うことにより国民の健康の増進に寄与することを目的に、2000年に設立され、2020年で設立20周年を迎えます。2012年より公益性を高めるため一般社団法人化。役員は、医師を中心に構成。
▶日本生活習慣病予防協会役員・賛助会員
http://www.seikatsusyukanbyo.com/main/about/05.php