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杭州から世界へ、画期的エキスポが国際デジタル貿易を促進する

2022.12.20 17:09

AsiaNet 99255 (3201)

【杭州(中国)2022年12月19日新華社 =共同通信JBN】2022年12月11日から14日まで杭州で開かれた初のGlobal Digital Trade Expo(GDTE、世界デジタル貿易博覧会)は国際的な専門博覧会で、中国のデジタル貿易をテーマにした最高水準の国家博覧会である。

古代に中国の世界貿易の繁栄を中核としたシルクロードは、中国の東南海岸にあった浙江省の省都杭州を、その位置から自然に古代交易路の取引の中心地になった。当時この都市はシルク生産の集積地として有名だった。

現代に入ると、世界貿易の形態は大きな変化を遂げた。デジタル技術の発展が貿易の手順と効率を再編した。

データの流れと、その担い手としての最新の情報ネットワーク、デジタルプラットフォームの支援によって、デジタル貿易は国際貿易の新形態となり、隆盛を極めている。

時代は変遷したが、中国杭州の世界貿易に対する重要性と貢献は変わっていない。

今回のエキスポは、デジタル貿易業界、プラットフォーム、エコロジー、システム、規制といった最先端の課題に焦点を合わせている。エキスポは、この分野の国際展開の傾向と中国の成果を強調し、参加者間の交流と協力のためのプラットフォームを形成し、国際ルールの策定を推進し国際デジタル貿易の発展に新たな勢いを注入した。

エキスポは国内外の大手800社以上を集め、実りある成果を上げた。

エキスポは多くの重要な成果や基準、規則が発表され、多くの新しい発表と初公開が集まった。その中で優良500社、業界リーダー、ユニコーン企業から89プロジェクトが期間中に調印された。総投資額は約1100億人民元に達し、対象分野は主に「Internet +(インターネット・プラス)」、新素材、生命、健康だった。

エキスポは時代の要請への回答である。

2020年以降はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で産業チェーンとサプライチェーンはしばしば寸断され、世界貿易は打撃を受けたが、デジタル貿易の勢いは衰えていない。

2021年には国境を越えたデジタルサービス貿易の規模は3兆8610億8000万ドルに上った。前年比14.3%の増加で、サービス貿易全体の63.6%を占めた。デジタル貿易の急速な発展で共通ルール策定の推進が多くの国の共通認識になった。

このためエキスポには、7つ国際組織と50カ国以上から政治家、学識者、事業家がオンランとオフラインで参加し、在中国の各国大使館と在上海の総領事館から32人の代表が出席した。

このイベントは中国のデジタル貿易が成長力が高まっていることを示すものでもある。

世界的な経済減速にもかかわらず、中国の貿易は比較的安定した発展を維持しており、デジタル貿易が貢献度を高めている。

2021年に中国のデジタルサービス貿易と国際電子商取引(EC)の総額は3596億9000万ドルと1兆9800億元で、それぞれ22.3%と15%増加した。WeixinやAlipayなど中国のモバイル決済ツールはますます多くの国で使われている。中国は国際デジタル貿易の発展で最も躍動的な段階になりつつある。

最も重要なのはこの一大イベントが杭州の先進的取り組みを一堂に集めたことだ。

AlibabaやNetEaseなど巨大デジタル経済企業が本社を置く杭州は、中国内外のデジタル貿易の展開では探求と推進の最前線に立っている。

2015年に杭州は中国初の国際EC総合パイロット地区になった。2016年にはG20杭州サミットでeWTP(世界電子商取引プラットフォーム)構想が正式提案された。2018年にはデジタル経済発展で中国のトップ都市になることを目指すと発表した。2020年にはサービス貿易の革新と発展の総合的進化でパイロットプロジェクトに加わり、中国(浙江)自由貿易地域の杭州地区が正式に発足した。

杭州は近年、自由貿易、国際EC、サービス貿易の3件のパイロット地区国家プラットフォームを構築し、デジタル貿易発展制度策定の推進で多大な努力をしている。

杭州は今日、デジタル貿易の分野に全力を挙げている。今年第1-3四半期の国際ECの貿易額は849億4000万元で、前年同期比12.6%の増加となり、1-10月のサービス貿易輸出は129億1800万ドルで、前年同期比13.13%増加した。

エキスポ期間中にForbes Chinaは2022年に世界のデジタル産業で選出したトップ100社を発表した。杭州本社の企業は大挙してAlibaba Group、Ant Group、NetEaseなど13社がこのリストに入った。

さらにイベントでは、杭州デジタル自由貿易地区を巡って37件の高度開発プロジェクトが調印され、総投資額は382億元に上った。こうした高度プロジェクトは杭州が世界のデジタル貿易で新技術、新産業、新事業モデルの供給源になることを推進し続ける。

Hangzhou International Digital Trading Centerもエキスポ開催中に正式に発足し、データ資源の生産要素への転換を一層促進する。センターはこれまでに215企業と提携関係を成立させた。

杭州は今後、デジタル産業クラスターやデジタル金融イノベーション地区、デジタル物流試験地区、デジタル規制基準の構築に注力していく。

世界クラスの国際ECデモセンター、世界決済ハイランド、データ総合開発活用デモハイランドなど10項目の目標は、中国の他の地区でもデジタル経済規則を普及できるように設定された。

杭州は2025年までにデジタル経済の中核産業事業で2兆元以上の売上高達成を目指している。デジタル貿易規模は5000億元、国際的な人民元決済は1兆元になる可能性もある。

杭州市商務局(Hangzhou Municipal Bureau of Commerce)の高官は「杭州は、今後3年間で浙江を国際デジタル貿易センターにする主力の役割を果たし、デジタル自由貿易地区の建設にあらゆる努力をする」と語った。

ソース: Hangzhou Municipal Bureau of Commerce

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