郭広昌会長が復星創業30年を回顧し、将来の展望を語る
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郭広昌会長が復星創業30年を回顧し、将来の展望を語る
【香港2022年12月19日PR Newswire】北京時間12月15日22時30分、復星グループ傘下の世界的高級ファッションのランバングループが、ティッカーシンボル「LANV」でニューヨーク証券取引所上場を果たし、鐘を鳴らした。同日、復星旅文の傘下にあるクラブメッドが、北海道キロロに、新たなクラブメッドリゾートをオープンした。この「北海道キロロピーク」はクラブメッドが今年オープンした5つ目のリゾートとなる。
市場関係者は、外部のマクロ環境が変化する中で、復星が積極的に戦略的調整を行っていると見ている。12月15日、復星は30周年記念イベントを開催し、現会長の郭広昌氏は1992年の創業当時からのマイルストーンを振り返った。郭氏の講演のなか、復星を「ファミリーコンシューマーグループ」として位置づけ、世界のファミリーニーズに焦点を当て、主要事業により戦略的に集中し、「グローバル化とイノベーション」の2つの中核成長エンジンを強化するという将来の方向性を明らかにした。
また、郭氏は、2015年にクラブメッドの買収が完了したときのことを振り返り、「クラブメッドの買収の成功は、復星のグローバル化における重要なマイルストーンだった。クラブメッドは復星がもつ最初のグローバリゼーションのブランドだ。クラブメッドと復星旅文(FOLIDAY)の意義は、リゾートそのものを超えた新しいファミリー・ライフ・スタイルを示している」と語った。
復星が経営に深く関わって約8年、クラブメッドは、世界市場、特に中国とアジア太平洋地域で大きく成長し、35以上の国と地域に顧客を抱えるようになった。そして、クラブメッドジョイビューなどの超人気商品を生み出すことに成功した。2022年第1~3四半期のクラブメッドの売上高は、度重なるコロナウィルスの影響にもかかわらず、前年同期比145.7%以上となる91.35億元に達した。今年のクリスマスから2023年2月にかけての冬休み旅行シーズンのピーク時は、前年同期に比べて海外リゾートの予約が大幅に増加し、特に中国春節の時期は、満室となっている。また、中国のコロナ感染症対策の調整にともない、中国にあるクラブメッドの9つのリゾートも予約と問い合わせが大幅に増加している。
クラブメッドは、復星が成功させた数多くのグローバルプロジェクトのひとつにすぎない。現在、復星は世界30以上の国と地域に深い産業基盤を持ち、全世界に10万人以上の従業員を擁する。「上海で創業し、中国で成長した民間企業として、当社は最高のグローバル化能力を有すると自負している。 特に、グローバル化が多くの課題となっている現在、復星のグローバル化能力は、国にとっても復星自身にとっても特に価値のあるものだ。」 と郭氏は語った。
また、スピーチの中ではイノベーションの重要性も強調した。イノベーション重視は、復星国際の中間報告や年次報告にも多く見られる。2021年、復星は科学技術のイノベーションに89億元を投資し、2022年上半期には、全体的な業績圧迫にもかかわらず、科学技術への投資は前年比21%増の46億元となった。
長年蓄積した科学技術イノベーション力も実を結んだ。例えば、健康分野において、リツキシマブ注射HLX01(ハンリカン)、トラスツズマブバイオシミラー(ハンキュウ)、serplulimabHLX10(ハンフジュアン)などの新薬と後発医薬品が、今年上半期の復星医薬の収益の25%以上に貢献した。今年7月以降、復星医薬が真実生物科技と共同開発した中国初の新型コロナ経口治療薬「阿茲夫定片(アズブジン)」が、各地のコロナ予防・制御に広く使用されている。復星医薬は、新型コロナ感染者の在宅治療ニーズに応えるため、インターネット医療プラットフォームと連携していることで、アズブジンが多くのチャネルで速やかに利用できるようにしている。
復星とドイツのバイオンテック社と共同開発したmRNAワクチンも進捗を続けている。12月1日より、新型コロナ変異ウィルス・オミクロン株に対応する「復必泰2価ワクチン」が香港とマカオで販売開始された。近々、マカオは中国本土からの旅行者のワクチン自費接種を受け入れることとしている。
「バイオンテック社は、復星医薬の研究開発能力とグローバル化を評価し、復星との提携を決めた。グローバル化とイノベーションは、復星にとって非常に重要な能力で、成長エンジンの核となるものであり、今後も守り続けていく」と郭氏は語った。
復星は「イノベーション主導のグローバルなファミリーコンシューマーグループ」を発展方向と位置づけ、ヘルス、ハピネス、ウエルネスの分野への注力を強めている。これを裏付けるように、郭氏は「我々の努力により、世界中の家族がより幸せな人生を楽しんでほしい。多くの人々が121歳まで健康で幸せに、豊かに生きられることを心から願う」と述べた。
復星はファミリーコンシューマー産業に戦略的に重点を置くから、産業参画への取り組みが特に重要だとしている。 近年、復星の深く関わった取り組みにより、クラブメッド、ランバン、ウォルフォードなどの国際的ブランドでも、老廟ジュエリー、松鶴楼などの中国老舗ブランドでも更なる発展を得た。
フランス老舗高級ブランドのランバンは、2022年上半期の世界売上高が前年同期比117%増を記録し、事業母体であるランバングループの売上高は前年同期比73%増の2億200万ユーロとなり、世界の高級品ブランド業界で最も成長の速い企業の1つとなった。今回のニューヨーク証券取引所への上場により、ランバングループは新たな成長を遂げる。
郭氏は、未来を見据え、「今後、より多くのチャンスに出会える。製品を極限まで磨きあげ、サービスも顧客体験を最高のものにしなければならない。世界が復星によって、さらに良くなることを願っている」と語った。
ソース:Fosun
(日本語リリース:クライアント提供)