心臓病患者団体の世界連合が新たな世界コレステロール行動計画を公表
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【ゴールウェー(アイルランド)2022年11月30日PR Newswire=共同通信JBN】
*重要公衆衛生問題として有害コレステロール対策を最優先
Global Heart Hubは30日、有害なコレステロール値の影響を軽減するGlobal Cholesterol Action Plan(世界コレステロール行動計画)(https://invisiblenation.globalhearthub.org/ )を発表した。年次UNITEサミットで公表された行動計画は、10月にWorld Heart Federation(WHF、世界心臓連合)が発表したCholesterol Roadmapを踏まえてまとめられている。
動脈硬化性心臓血管疾患(ASCVD)は心臓血管関連の全死亡の85%を占め、毎年1500万人以上が死亡する世界で最大級の死因である。ASCVDの主要危険因子は「悪玉コレステロール」としても知られる低比重リポタンパク質(LDL-C)である。
ASCVDに関係する早発性心臓血管事象の80%は予防可能だが、LDL-C値が高い多くの人々は、心臓発作や脳卒中のような重大な心臓血管事象を経験するまで診断を受けないままである。喫煙、運動、食事制限は心臓血管疾患発病の要因となるが、成人のほぼ40%は遺伝的条件による高LDL-C値のリスクがある。
ASCVDに関する地域的活動は国際的予防指針の発表にもかかわらず、これまで限定的だった。Global Heart Hubは、地域レベルでASCVDを減らすために有害なコレステロール値を予防、管理する方法の変更実施を目指す。
新たな行動計画は公衆衛生の優先事項として、確実に有害コレステロール値対策を実施するための4項目の明確な目標を掲げる:連携の構築、一般の認識向上、協調の促進、高コレステロール値の発見と管理の向上である。
St. Michael's Hospital(セントマイケルズ病院、カナダ・トロント)のShaun Goodman心臓副部長は「ASCVD発症に関係する有害なコレステロール値の重大なリスクに対する一般の理解の向上は極めて重要だ。この増大する問題の軌跡を変えるのにさらに必要なのは、高コレステロール発見を改善し、医療専門家の取り組みを支援するために、政府や政策担当者を含む多様な利害関係者を巻き込む手法である」と語った。
Global Heart HubのNeil Johnson事務局長は「科学や治療は進歩しても、ASCVDはコレステロールを主要な元凶とする世界最大の殺人者のままだ。Global Cholesterol Action Planの公表は、個人、社会、医療制度に対する動脈硬化性心臓血管疾患の巨大な負担の軽減に役立つ有害コレステロールの管理と予防を目指す政策の最適化を各国政府に求める患者団体の呼び掛けである」と述べた。
▽世界の患者団体の支持
世界の患者団体の声を代表する行動計画は、ASCVDの現実を明らかにするためにGlobal Heart Hubとノバルティス(Novartis)が共同設立したプログラムInvisible Nationの支援で生み出された。行動計画は米州、欧州、オーストラリアの以下の患者団体が支持している:米国のWomenHeartとThe Mended Hearts;カナダのHeart Valve Voice Canada、Heartlife Canada、Canadian Heart Patient Alliance;ブラジルのInstituto Lado a Lado pela Vida;メキシコのPacientes de Corazon;FH Europe;アイルランドのCroi;イタリアのAssociazione Italiana Scompensati Cardiaci;オーストラリアのHearts4Heart
ソース:Global Heart Hub