oToBriteがVision AIの幅広い用途により商用車・特殊車両市場の将来に強気
AsiaNet 98790
【台北2022年11月17日PR Newswire】
この記事は、FusionMediumのテクノロジーオンラインメディアであるTechOrangeが実施したインタビューに基づいており、許可を得て公開されている:
近年、Vision AIの利用が急速に広がっている。この新技術は、自動車分野と連動して、スマート工場、スマート物流、スマートシティーに向けた流れに対応し、商用車両フリート、自律移動ロボット(AMR)、低速特殊目的車両への統合の需要が顕著に増加するのを経験してきた。
台湾で急成長中の先進運転支援システム(ADAS)と自律走行ソリューションのプロバイダーであるoToBrite Electronicsは、2013年の創業以来、この分野に取り組み、製品・技術開発、品質・性能向上に力を注いできた。
また、同社は、メーカーとのクロスドメイン交流、グローバルリソースとのつながり、国際的な認知度および競争力の強化に向けて、台湾経済部工業局(Industrial Development Bureau)のSmart Electronics Industry Promotion Office(スマートエレクトロニクス産業計画推進室、SIPO)が主導する AI on Chip Industrial Cooperation Strategic Alliance (AIオンチップ産業提携戦略アライアンス)にも参加した。
同社は、継続的な技術の反復と、上流および下流の戦略的パートナーとの幅広い協力を通じて、10年足らずで完全なサプライチェーンエコシステムを確立した。
自動車部門の進化についてTzeng氏は、乗用車、トラック、特殊車両の3つの視点から市場を見る必要があると強調した。
Vision AIの3大用途の分析:乗用車、トラック、特殊車両
oToBriteは、3つの市場に対してそれぞれ異なる戦略を策定した。乗用車についてTzeng氏は、ほとんどの自動車メーカーが価格に非常に敏感であると指摘した。
同氏は、依然としてドライバーが自身の運転行動に責任を持たなければならないという規制と予想から、自律走行に関して乗用車は当面L0-L3セグメントにとどまる見込みだと説明した。
この傾向は、乗用車のADASに対する高い需要と相まって、oToBriteが運転支援機能用アプリケーションの開発にさらに注力させた。
Vision AIは、乗用車分野の成長を妨げる可能性のある同じ規制から利益を得るのに適した立場にあるため、商用車市場ではさらなる好機が到来しつつあるようにみえる。
Tzeng氏は、近年、とりわけ歩行者といった道路を利用する弱い立場の人々を守るために、国連の規制に従って商用車にADASと自律走行機能の搭載を義務付け始めた国が増えつつあると指摘した。
Vision AIは、短期的にはL2以上の自動運転システムにおいて、重要な役割を果たし続けることが予想される。
これは、ほとんどの場合、道路網の設計や、道路工事の警告と車線表示などのすべての道路標識が、人間が認識できるように策定されているためだ。
交通システム全体の情報や実際の道路状況が走行中の車両にシームレスに伝わるようになるまで、Vision AIの重要性は高まり続けるだろう。
さらに、農場、工場、物流パーク、鉱山、ゴルフ場、港湾など、人手不足が著しい傾向にある閉鎖的な地域では、自動化とインテリジェンスが運転の課題として浮上してきている。
Tzeng氏は、特殊用途車両には全体的な使用量が少なく、展開が速く、付加価値が高いという特徴があり、このような製品を取得する際に購入者は価格をあまり気にしないということと相まって、oToBriteに広大な未開発の市場を提供していると述べた。
Plus.aiなど多くのトップ自動車メーカーがoToBriteを選択した。どのように競合他社と差別化を図ったのか?
2013年以降、oToBriteは、乗用車、商用車、特殊用途車両セグメントを扱う上で多くの経験と知識を得てきた。最も印象的なのは、同社が2018年にアジアのEV自動車メーカーの自動パーキングシステムを設計し、AI技術の先進的なビジョンを持っていたことだ。
この点についてTzeng氏は、当初は数百、数千ものTops(テンソル処理ユニット)チップの演算能力を必要とするとみられたタスクを、oToBriteがわずか0.2Topsを使って完了させ、前例のない進歩を遂げたことに言及した。Tzeng氏は「2018年、アジアに拠点を置くEVメーカーが、当社のアラウンドビュー技術に基づく自動パーキングシステムを搭載した世界初のモデルを開発するのを支援した。自動パーキングソリューションの開発では、自動車メーカーが赤外線システムを使った検知を可能にしていたので、Vision AIはほとんど使われなかった。このため、翌年の2019年にはEVメーカーが世界的な自律走行コンペティションで優勝している」と述べた。
「インテリジェント化に向けた取り組みがより多くの分野で行われており、漁業、農業、運輸分野での車載カメラモジュールの今後の発展にも大きな関心を払っている。近い将来、oToBriteはスマートリテールやスマートシティーにおけるVision AIの可能性を探り始めるだろう」と同氏は述べた。
▽メディア問い合わせ先
Shine Chiu
shine@fusionmedium.com
(日本語リリース:クライアント提供)