今こそ国際湿地都市のある江蘇省の湿地観光に最適な時期
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【南京(中国)2022年11月8日新華社=共同通信JBN】14th Meeting of the Conference of the Contracting Parties(COP14)to the Ramsar Convention on Wetlands(湿地に関するラムサール条約第14回締約国会議(COP14))が5日、中国・武漢とスイスのジュネーブで開幕した。中国東部の江蘇省にある塩城は、世界の43の「International Wetland Cities(国際湿地都市)」の1つとしてリストされた。一方、”Charm of Jiangsu” Global Communication Center(「江蘇の魅力」グローバルコミュニケーションセンター)によると、今は江蘇の湿地を訪れるのに最適な時期である。
江蘇省の沿岸エコツーリズムが通常のビーチと異なるのは、その湿地と生態系の多様性である。China's Migratory Bird Sanctuaries along the Coast of the Yellow Sea-Bohai Gulf(Phase I)(中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階))は、2019年に自然遺産として世界遺産リストに登録され、この種のものとしては初めてこの栄誉を獲得した。野生のシフゾウ、タンチョウ、ヘラシギなどを頻繁に見ることができるリゾートである。地元の人々はこれらの希少動物を、親しみを込めて「吉祥三宝(縁起の良い3つの宝物)」と呼んでいる。
広大な干潟は、シフゾウが生息し繁殖するのに良好な条件を提供している。過去30年間にわたる効果的な保護により、シフゾウの個体数は1980年代の39頭から現在では7000頭を超えるまでに飛躍的に増加した。そのうちの1頭は今夏、岸辺から上海まで走ってきたほどである。
秋はバードウォッチングのベストシーズンである。今年10月下旬、タンチョウの最初の群れが、ヒシクイ、クロヅル、カワウ、コウノトリなどの渡り鳥とともに、越冬のためにYancheng National Reserve for Rare Birds(塩城国家珍鳥自然保護区)に飛来した。「東洋の湿地の首都」として知られる塩城は、世界の9つの渡り鳥のルートの1つであるEast Asian-Australasian Flyway(東アジア・オーストラリア地域飛路)の重要な結節点である。毎年、何百万羽もの渡り鳥が休息し、換羽し、越冬する場所である。Tiaozini Wetlandでは、ジャイアントパンダと同じくらい珍しいヘラシギの赤褐色の羽毛が、冬じゅう暖かく乾いた状態を保てるようにする灰白色の羽毛に徐々に置き換わるのを見ることができる。
江蘇省は水資源と文化遺産で有名である。沿岸の湿地とは別に、内陸の湿地は同様に新しい体験を訪問者に提供できる。秋には、宿遷市のSihong Hongze Lake Wetland Scenic Spotのメタセコイアの景観が最高の見頃を迎え、訪問者は赤い木々とターコイズ色の湖が互いに映り合う景色を楽しむことができる。泰州市姜堰区のQinhu National Wetland Park(秦湖国家湿地公園)では、有名な食用カニが成熟段階に入りつつある。Suzhou Taihu Lake National Wetland Park(蘇州太湖国家湿地公園)では、長江南部地域の「水郷」の魅力も感じられる。
沿岸生態湿地観光は江蘇省観光において重要な役割を果たしている。江蘇省は今年初め、世界クラスの沿岸エコツーリズム回廊を建設する計画を発表し、3年以内に沿岸観光の商品とサービスを改善すると明言した。海が好きな観光客にとって、今は黄金期である。独特の湿地もお見逃しなく。
ソース:Global Communication Center of "Charm of Jiangsu"