農家は良質な大気による農業的利益を享受
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【上海2022年10月24日新華社=共同通信JBN】良質な大気は、農産物の生産量と品質に大きな影響を与える。これは、1999年から2019年にかけての米国の大気の質の改善が、トウモロコシと大豆の生産増加の主な理由の1つであることを示した米国の研究によって十分に証明された。
研究者は、米国の9つの州の大気品質監視ステーションと衛星テレメトリーステーションから提供された、オゾン、浮遊微粒子、二酸化窒素、二酸化硫黄の含有量に関するデータと、比較分析用のさまざまな地域の作物収量データを収集した。
その結果、前述の4つの大気汚染物質がトウモロコシと大豆の収量を減少させることがわかった。石炭火力発電所は大気汚染の主な原因の1つであるため、研究チームは、そのような発電所から離れた農場では収穫量が増加したことも発見した。
研究者らは、二酸化硫黄、オゾン、窒素酸化物などの大気中の有毒ガスが、葉表面の開いた気孔から葉に入り込み、光合成の効率に影響を与え、葉の組織に損傷を与え、葉の黄変、白化、枯れにつながると述べた。
一部の汚染物質(重金属など)は、自然沈降するか、雨によって土壌に侵入する。この際、根の養分吸収能力が阻害され、植物の成長が妨げられる。
この点で、崇明島の大気品質の優良性は2017年の80.5%から2021年には92.8%に増加し、同じ期間に微小粒子状物質(PM2.5)の濃度は31.6%減少した。
二酸化窒素、二酸化硫黄、一酸化窒素の濃度は減少し続け、国家1級基準に達した。崇明の全体的な大気の質は、上海の16区中で最高水準にある。
Luhu Village(緑湖村)でシャキシャキのタロイモを栽培している農家は、近隣の省に比べて品質が良いことが誇りである。Xinhe Town(新河鎮)に植えられた10ヘクタールのミツナシも高度な生育環境を必要とし、地元農家によると、崇明でしか生育できない。
Miaozhen(廟鎮)でコメを栽培し、「rice-fish symbiosis(コメと魚の共生)」プロジェクトを開始したHuang Guochao氏は、「良い土壌、良い水、良い空気があるため、コメの成長を促進するために農薬を使うことはない」と語った。
直接的な研究データはないものの、良好な大気が農産物に与えるプラスの影響は、崇明の農業従事者が全員一致で認めている。
ソース:Information Office of Shanghai Chongming District People's Government
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(画像説明:崇明の良質な大気)
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(画像説明:養殖池を覆う太陽光エネルギーパネル、天然資源の恩恵を受ける崇明の漁業と電力の共生)