世界経済フォーラムがArcelikのウルミ工場を持続可能性ライトハウスに認定
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【イスタンブール2022年10月11日PR Newswire=共同通信JBN】ルーマニアのウルミにあるArcelikの洗濯機工場が持続可能性で世界のパイオニアにランクされた。
世界的な家電メーカーで、トルコ最大の産業コングロマリットKoc Holdingの子会社であるArcelikは11日、ルーマニアのウルミにある同社工場が現場における持続可能性への効果的な取り組みが評価され、世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)からSustainability Lighthouse(持続可能性ライトハウス)のステータスを授与されたと発表した。これは、生産性と操業実績の向上を目的としたFourth Industrial Revolution (4IR、第4次産業革命)技術の導入に成功したとして2019年に同社ウルミ工場が、また2021年にはエスキシェヒル工場がWEFからGlobal Lighthouse(グローバル・ライトハウス)として認められた、これまでのArcelikのステータスに続くものである。
世界経済フォーラムのGlobal Lighthouse Network(GLN、グローバル・ライトハウス・ネットワーク)は生産設備やバリューチェーン、ビジネスモデルを転換する4IR技術の推進を求めている。2021年にGLNは、環境を守りながら生産性を推進する革新的な4IRトランスフォーメーションを適用しているメーカーを評価する新たな称号としてSustainability Lighthouseを導入した。
Arcelikのウルミ洗濯機工場は効率的かつ持続可能な生産面で先導し、エネルギーと水の効率向上のために最先端の技術を活用している。ウルミ工場は今回、Global Lighthouse Networkの10カ所のSustainability Lighthouse施設の1つに指名された。
ArcelikのHakan Bulgurlu最高経営責任者(CEO)は今回の栄誉について「世界経済フォーラムから持続可能性のパイオニアとして認められたことを誇りに思う。当社の組織全体にわたる持続可能性への徹底した取り組みを反映したものだ」と語った。
同氏はまた「われわれは極めて意欲的な環境目標を掲げ、それを達成するにはイノベーションが鍵であると確信している。われわれは再生可能エネルギーや製品と生産でのエネルギー効率へのグリーン投資を通じて、2050年までにすべての工程においてネットゼロ排出量を実現することを目指している。当社のウルミ工場は実験場としての役割を果たしており、Arcelik全体のエコシステムへの模範例を設定している。われわれは生産効率の高いIndustry 4.0工場だけでなく、より良き将来に貢献するわれわれのコミットメントを反映する工場の構築を目指している。またこの栄誉は受けるに値するものであり、最先端の技術とグリーンな製造用途への投資によるものである。これを実現するために意欲を持って熱心に取り組んでくれた同僚すべてを誇りに思う」と述べた。
持続可能性の世界的なリーダーとしてArcelikのウルミ洗濯機工場は以下のような傑出した成果を上げている:
*この工場はLEED Platinum certification(LEEDプラチナ認証)を有するルーマニアで最初かつ唯一の生産工場である。
*この工場は100%グリーンな電力を使用している。屋根に設置された太陽光発電(PV)パネル(930 kWp)や集光型太陽熱発電(700 kWth)など、冷暖房用の再生可能エネルギーシステムを有しており、2023年上半期までにPV能力を160%引き上げることを計画している。
*この工場の「デジタルツイン」モデルは、照明を自動調節し、冷暖房システムを最適化している。Building Management System(ビル管理システム)は650以上のエネルギー測定機器とセンサーからの約1万5000のリアルタイム・データポイントを用いるアルゴリズムを利用している。
*照明システムは、非自動化システムに比べて62.9%少ない電力を使用し、天然ガスボイラーが必要とする屋内温水準備量は34.5%削減されている。
この工場の立地環境による高水準の水不足問題のため、先進的な排水処理プラントが設けられ、生活排水と工場排水の100%が処理され、取水量の68%が再循環、再利用されている。こうした取り組みにより、製品当たりのエネルギーを約17%節減し、製品当たりの取水量を約25%削減し、1年間に生産に使われる温室効果ガス(GHG)のスコープ1およびスコープ2の製品当たりの排出量を約22%削減することにつながった。これはいずれも会社目標に合致している。この工場は操業開始以来、684トンの二酸化炭素排出を抑制した。
▽Arcelikについて
Arcelikは世界中で4万5000人を雇用し、世界的な事業体制は53カ国の子会社、9カ国、30カ所の製造施設、12のブランド(Arcelik、Beko、Grundig、Blomberg、ElektraBregenz、Arctic、Leisure、Flavel、Defy、Altus、Dawlance、Voltas Beko)を擁する。市場シェア(数量ベース)で欧州の白物家電企業トップ3社のうちの1社で、2021年の連結売上高は65億ユーロに達した。世界29カ所の研究開発(R&D)・デザインセンターとオフィスには2300人を超す研究者がおり、現在まで3000件に至る国際特許を出願している。Arcelikは2021年、S&P Global Corporate Sustainability AssessmentのDow Jones Sustainability Indexで、3年連続でDHP家庭用耐久財部門の最高得点を獲得した(2021年11月の実績基準)。ネットゼロ達成のための持続可能性と信頼できる脱炭素ロードマップのリーダーシップの地位により、チャールズ国王から「Terra Carta Seal(テラカルタ勲章)」を授与された業界初で唯一の企業となった。Arcelikは「Respecting the World, Respected Worldwide(世界を尊重し、世界で尊重される)」を使命にしている。
www.arcelikglobal.com/en
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ソース:Arcelik