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新たな調査により、国際舞台でのアジア人のリーダーシップ・リプレゼンテーションの根強いギャップが明らかに

2022.09.15 10:27

AsiaNet 97717 (2115)

【シンガポール2022年9月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*リポートは、2017年のデータを再検討し、竹の天井(アジア人の昇進を阻む壁)を突き破るのに必要な個々の行動と構造変革を特定

エグゼクティブ教育のトップランクの世界的プロバイダーであるCenter for Creative Leadership(https://www.ccl.org/ )(CCL)は8日、新たなリポート「Global Asian Leader: From Asia, For The World(グローバルなアジア人のリーダー:アジアから、世界に向かって)」を発表した。これは、2018年の調査(https://www.ccl.org/articles/research-reports/the-global-asian-leader-from-local-star-to-global-cxo/ )「The Global Asian Leader: From Local Star to Global CXO(グローバルなアジア人のリーダー:ローカルなスターからグローバルなCXO(最高X責任者)まで)」(注1)の延長である。このリポートは、75人のリーダーとのインタビューを通じ、パンデミックやナショナリズム台頭のような巨大トレンドの影響を評価することに加え、過去5年間にわたってアジアのリーダーの成長を引き留めてきた要因を明らかにしている。

▽アジアが「世界の中心」になっても竹の天井は持ちこたえる
発展途上のアジア経済は、世界的な不確実性と停滞の経済見通しにもかかわらず、2023年は5.2%成長すると予測されている(https://www.adb.org/news/developing-asia-economies-set-grow-5-2-year-amid-global-uncertainty )。世界的な組織はますます、ビジネス成長を維持するために「ルックイースト(東方に目を向けること)」が必要であり、社会・文化規範について微妙に異なる見解を持つローカルのリーダーに地域拡大の推進を呼び掛ける必要がある。

しかし、アジア人のリーダーを成長させる強力なビジネス事例があっても、トップのリーダーシップにおけるアジア人のリプレゼンテーションは2017年から減少している。上位200の組織の中で、アジア人は2022年においては米国に本社を置く企業の経営陣のわずか4%を占めているにすぎず、2017年の8%から減少している。

CCLのElisa Mallisマネジングディレクター兼副社長(アジア・太平洋担当)は「アジアの人材は過去10年間で複数のリーダーシップの特性において大きく成長している。しかし、われわれの最新の調査では、過去数年間でトップの多国籍チームにおけるアジア人のリーダーのリプレゼンテーションが減少しているという憂慮すべきトレンドが明らかになっている。竹の天井を突き破り、Global Asian Leadership(グローバルなアジア人のリーダーシップ)を実現するのに今ほど重要な時期はない。それは、組織をより良く整え、われわれが直面している大きな地域および世界の課題を克服するためである」と語った。

▽グローバルな役割での成功に向けたアジア人のリーダーの育成
CCLは、文化的なハードワイヤリングを覆し、グローバルな役割で成功するために、アジア人のリーダーが示さなければならない5つの必須特性を特定した。それは、勇気、好奇心、信頼、決定に影響を与える能力、戦略的思考である。アジア人のリーダーは過去5年間にこれらの全ての領域で大きな進歩を遂げた。例えば、戦略的思考は、アジア人のリーダーが著しい改善を示した1つの領域で、得点は2017年の3.74から3.82に上昇した。

しかし、アジア人のリーダーが地域的またはグローバルな役割に取り掛かるのに成功したという幾つかのサクセスストーリーがある一方で、組織は、アジア人のリーダー育成を体系的に拡大するためのイニシアチブを強化する必要がある。このリポートは、意欲のあるグローバルなアジア人のリーダーのための5段階の行動計画と、多様なリーダーシップパイプラインを構築するのに必要な組織の転換について概説している。

スイス・リー(Swiss Re)のPaul Murray地域社長兼最高経営責任者(再保険アジア担当)は「アジアのビジネスはダイナミックで、速くて激しい。リーダーはプレッシャーの下で意思決定に取り組み続け、適応する準備を整え、戦略的思考、勇気、信頼、リスク認識の適切なバランスで組織を前進させる必要がある。スイス・リーは、これらの特性がアジアと世界で組織の成長を推進するのに役立つと認識しており、われわれのリーダーに継続的に投資することの正当性を信じている」と語った。

詳しい情報とリポートのダウンロードは、このリンク(https://www.ccl.org/articles/research-reports/the-global-asian-leader-from-asia-for-the-world/ )を参照。

▽調査方法
2022年2月から6月の間、この調査のために50社の計75人の地域的またはグローバルなリーダーがインタビューを受けた。これらのインタビューは、2017年に実施された119人のインタビューのデータに基づいて進められた。インタビュー対象者はさまざまな業界の出身者で、75%はビジネスの役割を保持し、25%は上級人事担当役員だった。このリポートのインタビュー対象者のうち70%はアジア出身で、組織の25%はアジアに本社を置いていた。

▽Center for Creative Leadershipについて
Center for Creative Leadership(CCL)(R)は、トップランクの世界的な非営利のリーダーシップ育成プロバイダーである。過去50年にわたり、Fortune 1000(フォーチュン1000社)の3分の2以上を含む世界中のあらゆる規模の組織と協力してきた。同センターの最先端のソリューションは、広範囲の調査とあらゆるレベルの何十万人ものリーダーとの協力に染み込んでいる。詳細はccl.org を参照。

(注1)2017年に収集されたデータ

ソース:The Center for Creative Leadership(CCL(R))

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