カリフォルニア州ランカスター市長が「スマート姉妹都市」の浪江町を視察し、世界のエネルギーの将来を論議
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【ランカスター(米カリフォルニア州)2022年9月13日PR Newswire=共同通信JBN】米カリフォルニア州ランカスター市のR. Rex Parris市長は今週末、「スマート姉妹都市」になっている日本の浪江町を訪問し、水素を動力とする未来をどう進めるかについて論議した。2つの都市は昨年、基本合意書に署名し、水素技術のイノベーションに関する成功事例の交換で合意した。
2つの都市はいずれも水素技術のリーダーとして認められており、ランカスターは数億ドルものクリーン水素投資を受け入れている。また、浪江には世界最大の太陽光・水素施設がある。浪江にとって、水素への移行は化石燃料からの脱却であるだけでなく、2011年の福島第1原子力発電所の事故による壊滅的被害後の脱原子力に向けた決定的旋回でもある。Parris市長は訪問中に災害で亡くなった人々の墓に献花した。
Parris市長は「今回、姉妹都市の浪江を訪問したことで、特に気候が引き起こす災害の恐れが強まる中で、将来的に私たちの町のエネルギーインフラに耐久力を持たせる必要性が明らかになった。ランカスター市に戻った後、潜在的大災害から市民と未来を守る手段としてランカスターの備えを確実にするために、市議会と密接に協力することを誓う」と語った。
Parris市長の訪問先には、福島水素エネルギー研究フィールドなど浪江が誇る世界有数の水素関連施設が含まれ、市長は未来の燃料をどのように推進してゆくかについて意見交換した。訪問は最後に伝統的な侍儀式で締めくくられ、Parris市長は伝統的な侍の衣装を身に着けた。
「水素について学ぶために浪江に来たのだが、それ以上のものを持ち帰ろうとしている。2つの都市は、私たち全員に役立つ未来を見据えた解決策を生み出すために団結すれば何が達成できるかを示す例になろう。こうした教訓を与えてくれ、時間と精神を惜しまなかった浪江町に感謝する」
Parris市長の浪江訪問は、さらに大掛かりな日本への旅行の一部であり、市長は東京で開催されたWorld Smart Energy Week(ワールドスマートエネルギーWeek)でランカスターのクリーンエネルギーの軌跡を紹介した。
ソース:City of Lancaster, California
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