Tianyuan Construction Groupが中国最長の橋梁ジャッキアップ改築プロジェクトを完了
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【臨沂(中国)2022年3月24日PR Newswire=共同通信JBN】
*北京路沂河橋および両岸インターチェンジ工事プロジェクトは年内に完了の見通し
中国の建設会社トップ500社の1つであるTianyuan Construction Groupは、山東省臨沂(リンギ)市北京路にある沂河(Yihe)橋の改修を4月上旬に完了する見通しで、中国で最大面積かつ最長の橋梁ジャッキアップ改築プロジェクトが完了する。
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臨沂市南部の北京路に位置する沂河橋は、全長1210.72メートル、幅23メートルで、ジャッキアップ部分は1050メートルだった。改修後は全長1792メートル、幅52メートルになる。
Tianyuan Construction Groupの改築プロジェクト責任者であるLi Baoqiang氏は「北京路沂河橋ジャッキアッププロジェクトが成功裏に完了すると、北城新区と河東区の間の交通状況が大幅に緩和されるだろう」と述べた。
改築には、沂河橋の南北両側にある幅15メートルの新しい2つの橋を同時に持ち上げることが含まれる。古い橋の上部構造全体が2.57メートル持ち上げられる。北側と南側の各セクションの持ち上げは、それぞれ2021年11月、2022年2月に完了した。
現在、南側セクションのカバー梁の持ち上げが進行中で、4月上旬に完成する見通しである。プロジェクト全体は2022年10月1日までに完了する予定で、これにより沂河両岸の円滑な交通が確保され、地域経済が活性化される。
▽直面する主な課題
橋梁のジャッキアップ作業中の安全性と設備の安定性を確かなものとするため、橋梁デッキに19基のリミッターを設置し、ジャッキアップ作業中の梁体の垂直および水平方向のずれを防止した。
北京路沂河橋は、別の持ち上げプロセスで持ち上げられた。このプロセスでは、2基のジャッキが支持され同期的に持ち上げられる。この方法により、ジャッキアッププロセス全体の連続的な持ち上げが可能になり、効率と制御を担保する。さらに、同期化と構造上の安全性を確保するために、PLC油圧同期制御システムが組み込まれた。
▽橋梁ジャッキアップの理由
北京路沂河橋は北城新区と河東区を結ぶ交通のハブであるため、適切かつ安全に機能することが重要である。橋梁のジャッキアップは橋の改修と保守に不可欠である。
2019年11月、北京路沂河橋で動的および静的負荷テストが実施された。テストにより、橋が支持力要件を満たし、十分な安全予備力を備えていることが示された。そのため、古い橋を取り壊す必要はなかった。
下部梁の最小標高を、100年に1度の洪水の水位である72.36メートルより0.8メートル高いものとするという洪水制御要件を満たすため、古い橋の上部構造も2.57メートル持ち上げる必要があった。
さらに、現在の橋は幅30メートルの簡素な支持ボックスガーダーで支えられている。しかし、橋の下には橋脚や柱が多いことから、橋の景観を向上させるために、代わりに幅60メートルのガーダーが推奨された。
ソース:Tianyuan Construction Group