せっかく素敵な観光地へ訪れたのに、渋滞でイライラ、トイレの行列にオロオロ,どこに行けばいいのかウロウロ、なんて経験は誰しも一度はあるはず。
世界の人から「日本で一度は行きたい観光地」の1位に選ばれたことがある宮島(TripAdvisor調査)では,ストレスをためずに快適に観光ができるようになるかもしれない。そんなチャレンジがスタートしている。
テーマ
宮島エリアにおけるストレスフリー観光
広島県では、「ひろしまサンドボックス」と銘打ち、AIやIoTを使った実証実験が次々にスタートしている。(前回の記事)
その中でも、日本有数の観光地で、海外からの観光客数が激増している宮島において、観光客のストレスを軽減させ,快適な観光を実現するためのチャレンジがスタートした。
宮島は昨年嚴島神社の世界遺産登録20周年の年、今年は平清盛の生誕900年という記念すべき年など話題に事欠かず観光客が毎年増加し2017年には来島者数が450万人を達成した。その観光客数増加の影響を受け、紅葉時期等の繁忙期には島内の主要スポットで長い待ち行列が発生したり、宮島口では駐車場を探す車で渋滞が発生している。
そこで,最新のAIやIoTの技術を使って
①船に乗る前に混雑の状況がわかって、混雑を回避出来る
②宮島の知らなきゃ損する情報を推薦してくれる
③宮島への最適な交通手段を推薦してくれる。
こんなことをしてくれるシステムができるかどうか,実験を始めたのだ。
詳細については次の通り。
【詳細内容】
○ 繁忙期における島内の混雑状況や船乗り場付近の駐車場の状況を、IoTカメラ、トイレセンサー、車両検知センサーとAI分析を活用し、旅マエ・旅ナカの観光客に情報発信することで行動変容を促進
○ 閑散期における集客として、体験型イベントの周知、宮島以外の県内の観光地への周遊モデルを提案
【コンソーシアムメンバー】
西日本電信電話株式会社広島支店
・廿日市市
・一般社団法人宮島観光協会
・脇谷直子、富川久美子(広島修道大学)
・株式会社ウフル
実証実験の様子
実証実験には,いま新しい技術として注目を集めている,LPWA(Low Power Wide Area Network)を使用する。写真は、受信センサーであるゲートウェイの設置準備をしているところ。これから1カ月以上をかけて、電波調査や設置場所の選定を行っていくとか。
宮島は全島が文化財保護法の「特別史跡及び特別名勝」に指定されており、監視カメラなどの設置基準がとても厳しいとか。このような実験には行政の協力が必須である。ひろしまサンドボックスでは、初めから行政の協力がある程度期待できるので,そこは事業者にとってありがたい点である。今後、地元市役所とも協力しながら、島内に16台のカメラを設置していく予定。
度重なる調査を経て宮島の入り口である宮島桟橋にカメラを設置。2019年より画像分析AI技術を活用し,観光客数から混雑状況の見える化を行う。
LINEを活用したデモ用のアプリケーションの一部を見せていただいた。来年度に実施するリコメンドサービスでは,LINEでお友達登録してくれた観光客へおすすめの観光スポット情報や混雑情報等、快適に観光を楽しんでもらえる情報を提供するとか。
このように,この取り組みはまだまだスタートしたばかりであるが,確実に実験を進めていくとのこと。
今後の宮島がどうなっていくのか,経過についてウォッチしていく。
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