ヒト17人に猫100匹! 愛媛の離島が「猫の楽園」になっていた
愛媛県大洲市の沖合にある青島が、人口17人ほどに対し猫が100匹以上も住む通称「猫島」として話題になっている。日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」(2013年11月18日放送)の猫好きリポーター・中山美香が現地に上陸し、その実態を伝えた。
「行っても何もない。猫とばあさんだけ」と地元の人が語る島に船が到着すると――桟橋に猫6匹の姿が。街の野良猫と違って人見知りせず、ほいほい寄ってくる。猫好きならこれだけでぞくぞくするに違いない。1時間もあれば歩いて1周できる小さな島で、リポーターはあちらこちらで猫に遭遇した。
鳥取から5時間30分かけてきたという若い男性は、猫の魅力を次のように語った。
「猫はのん気で自由気まま。うらやましくもあり、憎たらしくもある。そこがいいところ」
定期船も満員の人気
彼のような愛好家は今年9月ころから島に現れるようになったという。交通手段は大洲・長浜港と青島港を結ぶ1日2往復の定期船だけだが、猫ブームのおかげで定員45名が満員になることも。
なぜこれだけの数の猫が住んでいるのか。島内はクルマがほとんど走っておらず、外敵の犬もいないので、置き去りにされた猫が繁殖しやすい環境にあるからだ。
猫が畑の作物を荒らす被害も発生しているが、ほとんどの住民は「にぎやかでいい」「癒される」と共存している。それもまた島の魅力なのかもしれない。
島内には自動販売機やお店、宿泊施設は一切ない。都会の喧騒を忘れ、ただ猫と戯れたいという人にとってはまさに「楽園」だ。