ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
地域×二次元
絶景
あの時はありがとう
物語がはじまる町へ
ふるさと納税
お知らせ

ドラマみたいなホントの話、ここにあります

保険会社で営業マンをしていた私。ある日、客から預かった800万円の入った鞄を紛失して(東京都・60代男性)

Jタウンネット読者

Jタウンネット読者

2026.11.07 06:00
AD
0

電話ボックスに置き忘れた、大切な鞄。それが見つからないと、大変なことに......。

東京都在住の60代男性・Mさんの若き日の失敗と、それを救ってくれた人。

大変なミスをして(画像はphotoAC)
大変なミスをして(画像はphotoAC)

<Mさんからのおたより>

もう今から40年ほど前、損害保険会社で営業マンとして働いていた時のことです。

まだケータイ電話もなく、外から会社やお客様に電話を入れる時は公衆電話を使うしかなかった時代です。

ある時お客様から集金したお金をアタッシェケースに入れて持ち運んでおり、会社への定時報告と次のお客様に少し時間に遅れそうという電話を入れるため、車を止めてアタッシェケースを持って公衆電話ボックスから電話を入れました。

そして車に戻り、走り出して10分ほど走ってから、いつも助手席に置くアタッシェケースが見当たらないことに気付いたのです。

電話ボックスに戻ったが...

あれ? 後ろの席に置いたかな、と思い車を道路脇に停めて確認。アタッシェケースはありません。みるみる頭から血の気が引いていくのが分かりました。

何故ならばアタッシェケースの中にお客様から集金した小切手と現金でおよそ800万相当(おおよそ現金100万小切手700万)と、領収書が入っていたのです。

保険会社にとってこの領収書が無くなることは現金800万が無くなるより大きな事故になる可能性があります。この領収書を使って他人から保険料と偽り大金を手にすることができるからです。

頭の中でどこに置きわすれたのかと確認していき、電話ボックスで会社とお客様に電話を入れた時だと思いあたりました。

しかし直ぐにUターンして戻って電話ボックスの中を見渡しても、アタッシェケースは見当たりません。

どうしたらいいんだ! 鍵はかけて無いので誰でも開けることが出来る。これはもうダメだなと半分諦めた時、ふと目をやると斜め向かいにタバコ屋さんがあるのが目に止まりました。

もしかしたら、とタバコ屋さんに行き事情を話すと、サラリーマン風の男性がアタッシェケースを預け、「これは凄く大事な物が入っています。必ず探しに来ますから預かって置いて下さい」と言い残し、名前も告げずに立ち去ったとのこと。

私は直ぐに中身を確認しました。

現金、小切手、領収書、私の財布の中身......全てそのままありました。奇跡的だと思いました。

その人に会えたらお礼が言いたい。しかし名前も何も分からないのでは、どうすることもできません。

私もこの後、この歳になるまで3度ほど財布やポーチなどの置き忘れや落とし物を拾っては警察に届けています。

あの時の私の状態を頭の中で重ねながら、「あって良かった!」と思ったあの時の気持ちを、落とした人が同じく感じるであろうと思いながら。


【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください

PAGETOP