足の悪い母と乗った飛行機が遅延。連絡バスに乗り込むのに手間取っていると、他の乗客たちが(岡山県・50代女性)
遅延した飛行機、着陸位置はターミナルから遠く、バス移動。
イライラしてしまいそうな状況で、岡山県在住の50代女性・Mさんが触れた温かな心意気。
<Mさんからのおたより>
数年前の事ですが、今思い出しても涙が出ます。
娘が実業団駅伝に出場するので毎年、仙台まで応援に行きます。その年は、母と一緒に大阪の伊丹空港から仙台まで飛行機で行きました。
大会は無事に終わりましたが、帰りの飛行機は遅延し、到着後、ターミナルに飛行機が付けられず、バスでターミナルまで移動とのアナウンスがありました。
それはよくある話ですが、この日は母も一緒。足の悪い高齢者にとっては一大事です!!
「待っとるからゆっくりでええよ」
飛行機では前方に座っていた私たち。皆様のご迷惑なならない様、最後に出ようと思い、座って全員が出るのを待っていました。
ですが、通る人々が「どうぞ」と私達に飛行機から降りるよう声をかけて下さいます。
何人かの人が声をかけて下さり、「母が足が悪いので最後に降ります。ありがとうございます」と何度かお返事し、最後に降りました。
普段は飛行機から階段で降りることはまずないので、階段がこんな急とは思いませんでした。母は両手で片側の手すりを持ち、1段ずつゆっくりと降り、十数段ある階段を下りるのに相当時間がかかりました。
最終のバスで待っている人もいて私は内心かなり焦っていましたが、転落の危険もあり母を急かすわけにもいきません。やっと下まで降りバスまで歩いていると「待っとるからゆっくりでええよ」「ほんまほんま」「急がんでええから」と何人かの声がバスの中から聞こえてきました。
有難いと思いながらもバスに乗っている人の中にはイライラしている人もいるのだろうと余計焦りました。
ようやく階段を降りバスに乗り込もうとすると「ここ座って。空けとるから」。
席があまり無く、立っている人がほとんどの中、入口そばの2席を空けて下さっていました。誰かが席を空けておくよう他の利用者の皆様に声をかけて下さっていたようです。
母は座らせて頂き、私は申し訳なく思い「私は大丈夫です」。すると「一人だと不安だろうから一緒に座ってあげて」と空けて下さっていた席の近くの男性が声をかけて下さいました。
そして誰かの声で「全員乗りましたから出発していいですよ」と。
おそらく、私達が乗り込むまでにまだバスに乗る人がまだ居ることを運転手さんに伝えて下さっていたようです。
バスが何台かあったため、急ぐ人は先のバスで行かれたようでした。
遅延で飛行機の時間も遅れ、空港に到着してからはバスに乗ってターミナルまで移動。本来ならイライラするであろう状況でも人の温かさを感じました。
バスに同乗された皆様にお礼も言えず申し訳なく思いながら、今でも飛行機を見るたびに思い出します。
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