あの人に近付きたい。 兵庫県在住の50代男性・Jさんはある日の散歩中、昔のことを思い出した。そして、そう思ったという。 あの日のセダンのヒーローへ(画像はphotoAC) <Jさんからのおたより> 私が5歳くらいのときでしょうか。母の運転する自転車に乗って、買い物とかにいってたんです。 ある日の生協からの帰り道、私は、その自転車の後輪に右足をハメてしまったのです。 痛いですよ。今、その痛みは覚えていませんが、泣き出して、もう、人が集まってしまって......。 「そんなのどうでもいい」 そんな状況の中、小さな旅館の主人が駆けつけてくれて、鉄のこで自転車のホーイルの放射線状になっている所を切って下さって、無事救出されました。 その瞬間です、茶色いセダンにのった当時30歳ぐらいの男性が、 「乗りなさい、病院いくから」 って......。 もし何か足に障害でも、と考えた母はその車に私を乗せ、「〇〇外科まで」ってお願いしました。 運転中、その人は何もしゃべりませんでした。10分ほどで病院に到着した際に、母が「連絡先を教えてください」って言いました。 そしたらその人は、「そんなのどうでもいい、早く病院へ」って言って、去っていったんです。 レントゲン検査をして、私の足には何も問題ありませんでした。今も、何も問題なく過ごしています。 翌日、旅館のご主人には、菓子折りをもって母と一緒にお礼を言いに行きました。 自転車も商店街の自転車屋さんに行って、修理と巻き込み防止のための装置をつけてもらいました。 今日、散歩していたら、そのことをふと思い出して、一人で感動して涙が頬をつたいました。かっこよすぎます。素敵すぎますよ。 俺、53歳だけど、あの人のように生きれてなかったな、って感じました。 あの人に近づきたいって思いました。 ありがとう、セダンのヒーロー。 【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】 名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。 Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。 読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 読者投稿フォームから送る 公式XのDMで送る メールで送る ※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください