「お前ら、うちに泊まれ」高校生二人が見ず知らずのトラック運転手にいきなり連れていかれ(和歌山県・50代男性)
自転車旅の高校2年生。その一人の自転車が、事故で壊れてしまった。
周囲の人が直そうと骨を折ったが、どうにもならない。途方に暮れていると、聞きつけたトラック運転手が驚きの提案を。
和歌山県在住の50代男性・Hさんの思い出。
<Hさんからのおたより>
今から40年前の話になります。当時、兵庫県加古川市に住んでいた私は、高2の夏休みに友達と二人で、憧れの大都会・東京へ自転車で行く計画を立てました。
大阪までは国道2号線、大阪から東京までは国道1号線で野宿をしながら「1日に200キロ走れば3日で着く」という大雑把な計画のもと、8月1日の朝6時に出発しました。
部品の取寄せに1週間かかる
初日は予定通り京都まで行き、橋の下で野宿。そして2日目の午後に鈴鹿峠を越えて亀山市に入ったところで、事件が起きました。
友達が側溝に落ちて、自転車が壊れてしまったのです。
途方に暮れていると、目の前のガソリンスタンドからお兄さんが二人出て来ました。何とか自転車を直す手立てを考えて、いろいろ試してくれたのですがどうにもならず、結局近くの自転車店まで軽トラで運んでくれました。
しかし、部品の取寄せに1週間かかると言われたのです。
ガソリンスタンドに戻って、また途方に暮れていると、常連客のトラック運転手さんが、私達の状況を聞いて、
「よっしゃ、分かった。お前ら自転車が直るまでうちの家に泊まれ」
と一言。そのまま家に連れて行かれました。
「自由に使っていいから」
ご夫婦で暮らしているという家に着くと、ご馳走を振舞ってくれ、洗濯までしてくれました。
独立して家を出た息子さん二人の部屋を「自由に使っていいから」と言ってもらい、一息ついていると自転車店から「部品の都合がついたから、明日の昼頃には直る」との連絡が入りました。
翌日、修理代まで立て替えて頂き、私達は東京へと向かいました。
後日修理代は郵送でお返ししたのですが、その後友人が連絡先を紛失してしまい、改めてお礼を伝えたいという思いを持ち続けたまま現在に至ります。
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