赤ちゃんを抱いて電車に乗った私。後から乗ってきた老夫婦に、席を譲ろうとすると(神奈川県・40代女性)
神奈川県在住のSさんは産後間もなく地方から関東に引っ越すことになり、不安な日々を送っていた。
その日は赤ちゃん連れで電車に乗って出かけることにしたのだが、ニュースで見た「電車で怒鳴る人」の存在に緊張。
そんな中で、ある老夫婦に席を譲ろうとして......。
<Sさんからのおたより>
私は地方で結婚し、妊娠しました。
出産2か月前で夫が転職を決め、産後3か月で関東へ引っ越しました。
出張では月に一度訪れていた東京。子連れでは勝手が全く違いました。
電車に乗っていたら、老夫婦が...
人の多さ、足の速さ。エレベーターもなかなか乗れず......。
荷物も多いし、慣れないことの連続で、本当に毎日必死でした。
1~2か月すぎた頃、親戚に会いに行く用事があり、お昼間に大井町線に乗ることになりました。
思ったより空いていて、座ることができたので、ホッとして抱っこ紐のまま息子と座りました。
いくつかの駅が通り過ぎてから70代前後のご夫婦が乗ってきて、私の横に奥さんが座り、席は満席になりました。
私はご主人に席を譲るつもりで立ち上がりました。
すると、立っているご主人が私に言いました。
ご主人の言葉に涙が
「あなたの方が寝てないんだから、座っときなさいよ」
涙が出ました。
実は子供は良く寝る方だったので寝不足ではなかったものの、関東に来てから神経が張りっぱなし。
電車の中で怒鳴るような人もいるニュースを見たりしていたので、子連れで乗ることに、とても緊張していたのでした。
私はお礼を言い、ありがたく座ったままご夫婦と色々話をしました。
娘さんが2人いること、もうすぐ孫がまた産まれるなど、楽しく話したり教えてもらったりしました。
そのあとのことはもうあまり覚えていないのですが、私があの時どれだけ嬉しかったか、助けられたか......。
感謝で忘れられない思い出のうちのひとつです。
あの時のご夫婦はお元気でいてくださるとよいなと思いながら、両手に小さな手を繋ぎ、毎日たくましく、生きています!
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください